ゼノギアス 〜君が呼ぶ、哀しみのラスボス戦〜
エンディングで感動して、しばらくはラストバトルを何度も繰り返して何度もエンディングを見て、ストーリーの細かい部分を忘れるとまた最初からプレイして、購入してから数年間は一年に一度は最初からプレイして遊んでました。ロボット好きには堪らないストーリー、イベントやお約束が随所に盛り込まれ、世界に浸るには最高のゲームだったのですね。これがアニメ作品とかだったらここまで繰り返し視聴はしないでしょう。本作はゲームで遊べるという利点があったため、何度でも繰り返しストーリーを楽しむことが可能だったのです。
本作にすっかりハマった筆者はスクエアの凄さを改めて思い知り、後に発売されたFF8も購入。悔しいので発売同時購入ではありませんでしたが。
が、こちらの方は言っちゃあなんですが、正直期待はずれでした。ええ、批判も抗議も覚悟のうえですとも。確かにボリュームはじめ、グラフィック等々、その他諸々凄いのですが、良くも悪くも筆者が抱いていたスクエアのイメージを体現したようなゲームでした。豊富な資金とか技術力を大量に投入して、大作感もハンパなくあるのですが、ゲーム自体も大味。ゼノギアスと比べるべくもありませんでした。
それからさらに数年後、なんか知らんけどついにFF7も購入。多分これも閉店セールかなんかで格安で購入できたんだと思う。が、こちらも期待したほど、さらに言えば世間が言うほどのものでもありませんでした。
いや、念のために補足しておきますが、あくまでもゼノギアスと比較して、という意味であります。両作品とも買って損のない大作RPGです。しかしゼノギアスに匹敵するようなストーリー性や感動といったものは得られなかったのです。これは筆者がただ単に巨大ロボットものが好きだということに起因するところが大きいのでしょう。
同じゲームやRPGにしても、好きなジャンルの方がそりゃ感情の移入度が違うってもんです。
あえて苦言を呈すれば、FF7、8両作品はラスボスとのバトルにやたら時間がかかります。しかもムズい。筆者がいまいち馴染めないアクティブタイムバトルシステムというやつで、落ち着いて操作できない難点もあります。
確かにラスボス戦は作品の見せ場なのでそれなりに盛り上げなきゃなんない事情も分かりますよ? でも、セーブも出来ないバトルに一時間以上も要しちゃうような仕様では下から母ちゃんがお使いに呼ぶ声を掛けてきた日にゃあ、そりゃ逆ギレしたくもなりますがな。
そこへいくとゼノギアスは実に潔い。ラストのイベントは結構長めなので、やはり下から母ちゃんがご飯に呼んでも対処できないのですが、バトルが10ターン以内に決着できるので、またやろうという意欲が湧くのです。FFみたいにやたら長いともう一度、という気はなかなか起きないものです。