不老不死の魔法少女は悪の大王を倒し世界を平和にしましたとさ。めでたしめでたし。……で?
少女は力を手に入れました。
それは魔法です。全世界の少年少女が憧れ、非科学的なことを起こすあの魔法です。
それはとてもキュートでヘンテコな生き物から授かりました。
魔法を授かったのと同時に、少女には1つの使命を言い渡されました。
この世界を征服しようとする悪の大王を倒すことです。
それから少女は魔法少女となり、悪の大王とその軍団を相手に1人で戦い続けました。
時には困難なこともあったでしょう。
戦うことに疑問を持つこともあったでしょう。
1人で戦い続けることに寂しさを感じたことがあったでしょう。
それでも魔法少女は頑張りました。
頑張って、頑張りまくって、頑張りました。
そして魔法少女はついに強力な魔法を覚えたのです。
その魔法は、悪の大王をいとも簡単に滅ぼすことができるほどのものでした。
しかし、その魔法を使えば魔法少女の身体も壊れてしまうほどの威力で使い物になりません。
だから魔法少女は考えました。
考えて、知恵を振り絞って、顔を真っ赤にしながら、そして思いついたのです。
「そうだ、死なない身体になればいいんじゃない!」
その後、魔法少女は不老不死になって悪の大王を倒し、世界を平和にしましたとさ。
めでたしめでたし。
……で?
いやいや、子どもが好きそうな物語ならそこで気持ちよく終わるんだろうけどさ、その魔法少女、てかあたしの人生はそこで終わらないんだけど?
※魔法少女が悪の大王を倒し、平和な世界になったあとの、不老不死で暇な人生を送る魔法少女の物語。
なんか疲れた勢いであらすじを書いてしまった。自分の頭の中にある物語のひとつだけど書くかどうかはその場のノリと気分で。