私 君に
まともじゃないと思っていた
私
実際まともじゃないけど
君の弱々しい所在無げな
視線を見上げて
少しのことで壊れそうなまばたきに
はっとして
私
頭が空っぽになった
力の無い声を聴いて
私
胸が痛かった
君は何も求めていないかもしれないけど
私
君に
大丈夫なことや
この体温あげたい
私
君から
求められたい
安堵や
生きる糧を
彷徨う視線を
そっと、この両手で包んで
君の笑顔
欲しい
私の狂った頭が
そのことばかり考え回りだす
私
まともじゃないけど
君に
君でいてほしい