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迷える女  作者: はな
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恋なんて知らない

田舎者には1人に1台、車が必要だ。

ほとんどの者が18歳で運転免許を取得する。私もやはり18歳で免許を取得し、中古車を買った。今は家と職場を片道50分かけて往復している。

「付き合うのはいつもダメな男ばかり」

事務所でハタチそこそこの女の子がぼやく。それに応える先輩も、私より年下。女は恋の話が好きだ。結婚すると家族の話が中心になる。どちらにも加わることができない私は、存在感を消して、ひたすら仕事に励むことで会話から逃げる。

25歳。田舎の基準では「早く結婚しないと!」という声が煩くなる年頃。この年を独身で過ごせば、あとはもう「行き遅れ」の烙印を押される。

「25歳までには」と言われ続けた、その25歳に、私はなってしまった。

「竹下さんも恋バナしましょうよー」

今日は開店休業状態で暇なせいか、話は一向に終わる気配がない。むしろ私にまで広がってきた。勘弁してくれ。心の中で、盛大に溜め息をつく。

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