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13話 神衣纏

タイトル考察中です。ブクマ感謝です



 力が溢れ出てくる。

 これが神衣纏カムイか。ステータスを大幅に上げるというのはこういう事か。


 グルワァァ!


 二頭虎ツインベッドタイガーは唸り声を上げて俺を噛み殺さんとばかりに俺の喉元を狙い襲い掛かってきた。

 明らかにさっきまでとは力の入れようが違う。さっきまでは遊んでいたという訳か。



 だが………。


「遅い」


 さっきまでの目に見えない速さはまるで嘘だったかの様にゆっくりと時が進む。

 俺は剣を創造し二頭虎ツインベッドタイガーと相対する。


 ガギッン!


 俺の剣と二頭虎こいつの牙が正面衝突し余波で砂埃が舞う。


(ふふふっ、どーですか! 凄いでしょ。これが私の力。そう!神パワーなのですよ!)


 この場に似つかない声が聞こえてくる。


「あぁ、確かに凄い。だが折角シリアスな説明をしようとしている時にその発言は如何かと思うんだが、まぁいいか」


 俺は再び二頭虎に剣を向ける。


「折角だ、実験に付き合ってもらうぞ。【雷光ライトニング】」


 俺の手から一筋の光が二頭虎に向かって放たれる。この魔法は初級と中級の間に位置する魔法だ。今の俺の状態でこいつにどの程度効くか試しだ。


 ドパンッ!


 俺の攻撃は二頭虎に直撃し、黒く焼けた風穴が空いた。

 明らかに致命傷の攻撃になった。



「やっぱりか……」


 俺の付けた傷はみるみる内に治っていく。

 やはりこいつのスキルにある【再生】の影響か。

 こうして見ると傷が治っていく様はグロい。

 俺もこんな状態だったのか。


 グルルル!


 どうやら傷は再生仕切ったようだ。



「ならこれならどうた? 【次元斬ディメンションカッター】」


 俺は前に踏み込み、次元ごと切り裂く刃を放つ。

 すると効果はてきめん。

 二頭虎の体は真っ二つに切り裂かれ息絶えた。




『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

 …………………

 ……………

 ……


 急激なレベルアップのする声が聞こえた。

 まぁ、レベル差がこれだけあるのだから当然といえば当然か。




(あー! 死んじゃいましたよ、りょう君。モフモフが死んじゃいました。私は悲しいです)

「おい! 俺さっき死にかけてたんだが、そんなの相手に手加減する訳ないだろ」



 それにしてもここは一体何処なのだろうか? いきなりラスボス級のモンスターが出てくるってどういうことだ? ここはこいつみたいなのがうようよいるという事なのか? それが本当ならひとまず危機は去ったがこれ以上の相手が出てくる可能性も十分にある。気合を入れ直そう。

 俺は二頭虎をアイテムボックスに入れてそこを後にした。



♢♦♢



「しっかし、此処は本当に何処なんだ? 洞窟って事は上に登れば地上に出るという事なのか? まぁ、物色して回ればいいか」


 俺は地図オートマッピングをスキルで作成し再び歩み始めた。


 そう言えばこの光る結晶は一体何なんだ?俺は気になり鑑定してみる


金剛光石こんごうこうせき:空気中にある魔力マナを吸い取り光り輝く。非常に硬く脆い』


 金剛って確かダイヤモンドだったよな?という事はコレを持っていけばいい値段で売れるんじゃないのか?


 そう思い俺は手に入れようとするが壁と一体化して中々取れない。


「こんにゃろう!」


 パキン!


「え?」


 取れたのはいいものの次の瞬間光は失われ塵と化してしまった。


(だめですよー。欲張っても何もいい事なんて無いんですから、みっともないですよ)


 くっ、否定出来ない。


「ああ、悪かったよ。コレが無いと洞窟ここは光を得る事は出来ないからな。取られちゃ確かに困るよな」


 そう言い歩いていく内に広い空間に出た。良く見れば奥に上と下に繋がるであろう階段が見えてきた。コレはもう嫌な予感しかしないな。


(りょう君! 気をつけて下さい!)


 すると上から大量の何かが降りてきた




 常闇とこやみ蝙蝠コウモリ LV.240


 攻撃:1000

 魔力:3200

 俊敏:4000

 知力:5200

 防御:4200

 運:50


 スキル

【吸血LV.34】

【闇魔法LV.23】



 さっきの虎とは違いステータス的には弱いが数が多い。だが今の状態の俺の敵ではないな。


「キキッ」

「キィ」


 蝙蝠は一斉に襲いかかってきた。


「【重力グラビティ】」


すると目の前にいた蝙蝠は全て地に叩き落とされた。

飛行モンスターにはやっぱこれが効くよなぁ。飛べない蝙蝠なんて唯のノミだ。

俺はサクサクと地に落ちて動けない蝙蝠に止めをさしていく。


(うわぁ、なぜか凄く可愛そうですね。りょう君、意外に鬼畜?)


 ウチの女神がまた訳の分からない事を言っている


「効率重視に決まっているだろう。こっちがやられたらどうにもならんだろうに」

(うーん、それもそうですね。世の中弱肉強食ですもんね)

「そういう事だよ。それじゃあ次行くぞ」

(あ! 弱肉強食で思い出したのですが、今日のご飯はお肉がいいです)




「…………は?」




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