8話 《神様ゲーム》
次回バトルします。
後に修正します。
「なぁ、俺そろそろ地上に降りてもいい頃だと思うんだよ」
既に殆どの本を読み尽くした。
必要な知識はあらかたもう頭の中に入っている。
まぁ、読んだ大半が歴史書なので実際その国がどうなのかは知らないが、生きていくにはもう良いんじゃないのかと思う。
読んでわかったが半分以上はかなりどうでもい内容のほんだ。
例えば『ミノタウロスといっしょ!』。
これは比較的に凶暴なミノタウロスを手なずけた男の生涯の話である。
冒険者に斬られ、もう虫の息だった子供のミノタウロスを育て生涯共に暮らすというストーリーである。
いいよ! 別にどうでもいいじゃん!
モフモフの狼とかならまだ分かるよ!?
でもガチムチのミノタウロスを育てて誰得だよ!
鳴き声とか「ブルモォォォォ」だ。
全く可愛くない。
しかも1巻〜14巻の長作である。
この作者どんだけミノタウロス好きなんだよ!
会わずしてもう、ミノタウロスのこと全部分かっちゃったよ!
こんなどうでもいいものが山の様にあるのだ。
「何を言っているのですか、りょう君? りょう君はここの住人でしょ。私達を捨ててどこかへ行くなんて神である私が許しません! りょう君が居なくなったら誰が私達のご飯を作るというのですか!」
この駄女神様。
とんでもない事を言い出しやがった。
「おい、アテナ。お前はもともと俺の異世界転移するための案内役だった筈だよな。普通なら女神であるお前が俺を世話する筈だよな? 今まで流していたが何で俺がお前らの世話をしているんだ?」
「そんなこと言いましたっけ? まぁ、いいじゃないですか。過去は振り向かずに今を生きましょう!」
白を知るつもりか。マジでもう出て行ってやろうか……。
パクッ
「ふぉーふぁ! ほふふぁほぉひふぁふぃふふぁふぉふぁほひふぁひょーふぉ(そうだ! そんな事よりみんなで遊びましょうよ)」
「口に物を入れた状態で喋るなとあれ程言っているでしょうが!」
まぁ、気分転換に遊ぶのも悪くない。
「ああ、分かった。ここで待ってるよ」
「そうですか! ではみんなを呼んできますのでお菓子とか用意して待っててください」
まだ食うのか。今口いっぱいに菓子を含んでいただろう。
俺はみんなが食べる用の菓子を用意し始めた。
♢♦♢
「神様ゲーム! はっじまっるよー!」
「「「「いえーい!」」」」
「司会は私ことパラスがお送りいたしまーす!」
ナンダ……コレは?
何しているのこの神ら。
「では説明に移させて頂きます。この神様ゲームは涼太さんの言っていた王様ゲームの改良版です。ルールは簡単。この箱の中に6本のクジが入っています。そのうち1つが当たり。当たった人はそれ以外の人を使命し命令する事が出来ます。拒否権はありません。命令は次のゲームが始まるかゲーム終了まで続きます。因みに18禁的描写になる命令は原則として禁止します」
「ちょっと待ちなさいよぉ! それじゃあ涼太と〇〇が出来ないじゃない! 折角合法的に出来ると思ったのに」
「その通りですアディ! あなたが神様を引いたらそうするでしょうからその予防策です!」
「くっ……分かってるじゃないのぉ。分かったわぁ。ギリギリなら問題ない訳だしいいわよぉ」
アディは悔しながらも納得した様子で椅子に座った。
いや、何しようとしてんのよ。
怖いよ。
普通立場逆でしょうに……。
「それじゃあ始めるわよ」
「「「「「神様だ〜れだ!」」」」」
各々小さな箱の中からクジを奪い合う。
「あ、ウチっすね」
テミスが当たりの様だ。
何だろうか。
嫌な予感しかしない。
「それじゃあ、りょうっち。ウチを膝の上に座らせるっすよ」
良かった。
至って普通の命令だ。
テミスは俺の膝の上に座る。
お尻の柔らかい感触が直に伝わってくる。
「ムフフフ、幸せっすね」
「ああ! ずるい! 次は絶対私の番ですよ」
「…………」こくこく
次はパンドラだった。
「ぎゅってして、頭撫でて……」
何とも可愛らしい発言だ。
そんな事、ここで言わなくても何時でもしてあげるのに。
3回戦はアテナだった。
「ふふふ、皆さんは私がりょう君に何かして貰おうと思っている様ですが甘いですよ!」
「へぇ、じゃあ誰っすか?」
「私が選ぶのは貴方ですアディ。さぁ、四つん這いになりなさい。貴方は私の椅子になるのです」
成る程そうきたか。アテナのやつ今とばかりに雪辱を晴らしにきたか。
「な、ふざけないでよ。この私の上に座るなんてそんな恥辱耐えられる訳ないじゃないのよぉ。涼太なら喜んでやるわぁ。でも貴方は嫌よぉ!」
流石は美の女神。プライドは高いようである……ん? なんかとんでもない発言があったような気がするが……。
「命令は絶対っすよ。アディっち。それにしても今すごい発言したっすねー」
「そうね。いつも責めてる側だと思ってたのにとんだマゾだったのね。ふふっ、良いことをきいたわ」
「なっ……ち、違うわ。誤解よ! うぅ、もう良いわ。この雪辱は次で晴らすわぁ」
4回戦
「ふふっ、きたわぁ。ついに私の番だわぁ」
「くっ、私に何しようってのよ」
アテナは焦っている。まぁ、あんな事やっちゃったから次何されるのか焦るのもわからない事はないよな。
「安心して、アテナ。別に貴方をどうこうしようなんて思わないわぁ。私も涼太の膝の上にすわるわぁ」
そうしてアディは俺の膝に対面するように座り手を俺の首の後ろに回す。
近い。顔が今にも届きそうな距離だ。それに色々当たっちゃっている。これは…
「ちょっ、離れなさい! アディ。それは許されると思っているのですか!」
「そうっす! 今すぐ離れて欲しいっすよ!」
アテナとテミスは猛抗議をする。
「あらぁ? これの何がいけないのかしらぁ? 私はただ涼太の膝の上に座っている。それだけよぉ。ねぇ、涼太。貴方の鼓動が直に伝わってくるわぁ。凄くドキドキしている。ふふっ、嬉しいわぁ」
今にも吸い込まれそうな瞳。
まるで俺を包み込むような良い匂い。
そして俺の心を溶かす様な言葉を耳元で囁いてくる。
くっ、これが美の女神。
男を知り尽くした女の力か。凄まじい。
「確かにルールには遜色していません。悔しいですが否定は出来ません」
♢♦♢
「ご主人様、もう夕食の時間になられますが今日はいかがいたしましょう?」
後ろを振り向くとガブリエルがいた。
気がつけばもう夕食時であった。
トランプなどもいろいろしていたのでどうやら夢中になっていた様だ。
「そうだな、今日はバーベキューにしようかと思う。材料を準備しておいてくれ」
「受け賜わりました」
さすがに今から作るのは正直面倒だ。
それに先日メタトロンの区画の食用の牛がA5ランクに育っていたという報告を受けた。
丁度熟成もされて食べ頃である。
「バーベキューですか?」
そう言えばバーベキューはした事がなかったな。
「ああ、肉を自分たちで焼いて食べるというものだよ。楽しいぞ」
「へー、面白うそうすっね。是非やりたいっす」
そして夕食時、みんな楽しそうに食べている。
肉は口の中で蕩けるような美味しさであった。
【言語完全翻訳】
【完全記憶】
【創造魔法LV.31】10up
【料理スキルLV.65】14up
【時空魔法LV.45】11up
【次元魔法LV33】
【回復魔法LV.22】10up
【元素魔法LV.42】7up
【召喚魔法LV.32】
【結界魔法LV.43】
【崩壊魔法LV.42】
【痛覚遮断LV.56】
【超再生.LV38】
【鑑定LV.42】
【隠蔽LV.15】
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