師匠回想その八
短編です。
聞いて・・・いただけるだろうか・・・・
私の愛するカオルきゅんが・・・・
以前にも増して、最近モテモテなのだ・・・
私はどうしたらいいのだろう・・・
いや、カオルきゅんが私を1番愛している事は理解しているんだ。
だがな・・・・どうも私は独占欲が強いらしく、カオルきゅんが他の女と歩いているだけで、こう・・・胸がざわざわするんだ!
うぅ・・・こんな女々しい私なんて嫌いだろうか?
カルアにエリーにエルミアに・・・・皇女のフロリア・・・・
そしてあの生意気な、グローリエルまでカオルきゅんにメロメロに・・・・
カオルきゅんは私だけの者なのに・・・
でも、カオルきゅんも満更でも無さそうだからなぁ・・・
単純にカオルきゅんを慕う人が増えて、嬉しいのかもしれないけど・・・
うぅ・・・・
それにしても、今朝のカオルきゅんは恐かった・・・
私はカオルきゅんと添い寝していたはずなんだが、急に温もりを感じなくなったから飛び起きた。
そしたら私のカオルきゅんがいなくなってて、慌てて探しに行ったんだ。
また『浮気』かと思ってね?
ついこの前も1人でオナイユに行っちゃうし、しかも無断外泊まで・・・
聞いたら、カルアの所に泊まったって言うじゃないか!
きっと一晩中私のカオルきゅんとにゃんにゃんしていたに違いない!
うぅ・・・一晩中ペロペロとかギュッとかクンカクンカとか・・・・
羨まし過ぎる!
私だって、昨夜はお楽しみでしたけど!でも、もっとしたい!
足りない!
だから、いなくなったカオルきゅんを追いかけたんだ。
宿屋の前へ行くと、青い顔の宿屋の主人がいたからカオルきゅんの事を聞いてみたんだ。
そしたら怯えた様子で「冒険者ギルドの方へ行かれたようです」って言うもんだから、急いで向かったさ!
昨日だってナンパされていたんだ!
もう・・・私が目を離すとすぐナンパされるんだから!
待っててね!
私のお嫁さん!
急いで冒険者ギルドへ向かうと、扉が壊れていて中が丸見えに・・・・
そーっと覗くと、カオルきゅんが怖い顔して大暴れしていたんだよ。
もう、びっくりしたね。
いつもは温厚なカオルきゅんが、目を吊り上げてキッツイ顔をしていたんだ。
初めて見たね・・・・あんなカオルきゅん・・・・
しかも、やられている相手が昨日の2人組みだよ?
よく殺さなかったと思ったよ。
魔法で矢を作り出して、相手の脚に突き刺すんだもの・・・・
相当怒っていたんだろうね。
というか、カオルきゅんを怒らせないようにしないと私の身も危ないよね・・・
うん・・・・ホント気をつけないと・・・・・
晩酌の量も・・・気をつけないと・・・・
うぅ・・・・
カオルきゅん・・・・
怒ってる顔もカッコイイな、なんて思ってしまってごめんなさい・・・
でもね?
呆然とする私を連れて帰り、宿屋の部屋でキスしてくれた時はすっごい嬉しかったよ?
ああ「私のカオルきゅんは美少女なだけじゃなくて、あんなカッコイイ顔もできるんだ」ってね。
もう・・・益々カオルきゅんの虜だよ!
何が言いたいかというとね、カオルきゅん大好き♪




