カオルの居ぬ間に
短いですが、外伝的な?
オナイユの街で無断外泊をしたカオル。
置手紙1つだけ残し、帰って来ないカオルを心配するヴァルカン・エリー・エルミアの3人。
これはカオルの帰りを心配しながら待つ3人の物語。
目覚めると既に夕方だった。
いつもは隣で寝ているカオルの姿が消えていた。
私は慌てて周囲を見回す。
隣にはエリーとエルミアが寝息を立てていた。
カオルはどこへ・・・?
急ぎベットから抜け出すと、テーブルの上の置き手紙を見つける。
手紙にはこう書かれていた。
「おはようございます。所用でオナイユの街へ行って来ます。『絶対に』追いかけてこないでください。カオル」
なんと・・・いう・・・・・こと・・・だ・・・・・
絶対に追いかけてこないでくださいだと!?
浮気か!?
浮気なのか!?
昨日に引き続き、今日も浮気なのか!?
うわぁああああん!
私のカオルぅうううう!
こうしちゃいられない。
これは一大事だ!
2人を起こそう。
ベットに近寄り、2人を起こす。
「エリー!エルミア!大変だ!早く起きろ!」
2人に呼びかけつつ、頬を叩くと眠そうに2人は起きた。
「うぅ・・・何よ、気持ちよく寝てたのに」
「・・・・・・・・おはようございます。」
寝惚け眼でそう言う2人。
私はそんな2人に「大変なんだ。カオルが・・・私のカオルが浮気しているかもしれない」と告げる。
2人の目がバチッ!と開き「なん・・・ですって!?」息ぴったりに怒り出す。
うむ、予想通りだ。
2人に置き手紙を見せる。
置き手紙を読み、怒り心頭になる2人。
そこへ、エルミアが置き手紙を大事そうに抱え「家宝にします」と、しまおうとした。
え・・・・そういえば・・・・・カオルきゅんが置き手紙書くなんて、初めてなんじゃないだろうか・・・?
「ちょっと待て!1人だけずるいぞ!」
私はエルミアを指差しそう告げる。
エリーもどういう事か想い至ったようで「私だって欲しいわ!」と叫び出した。
グルルルル!
いがみ合う3人。
くっ・・・カオルの事となると、エルミアも積極的だな・・・
だが・・・・負けんぞ!
そこでエリーが提案する。
「し、しかたないわね・・・・不本意だけど、3等分しましょ」
分割案を出してきた。
「悔しいがそれしかあるまい」と答える。
エルミアが少し悩み「3等分したら文章が読めなくなりますよ?」と冷静に返してきた。
当たり前だ!
読めなくてもいいじゃないか!
カオルきゅんの匂いが染み付いてるんだぞ!?
もうそれを嗅ぐだけで・・・・デュフフ・・・じゅる
おっと話が反れた。
「読める事に意味はない。大事な事はカオルきゅんの文字が書いてあるということだ!」
私は手紙に指差し、ドーーン!と言い放った。
これはもう決まったな・・・・
今の私の姿をカオルきゅんが見たら、抱いて!って来ちゃうね。
間違いないね!
そしてめくるめく官能世界へ・・・・
カオルきゅーーん!
おねぇさん、ペロペロしちゃうゾー!
デュフフデュフフ・・・・・
ヴァルカンが向こうの世界へ旅だってしまったため、エリーとエルミアは悩んでいた。
「カオルったら、私を置いて行っちゃうなんて・・・・べ、別にカオルは私の・・・・お嫁さんってわけじゃないけど・・・・」
ツンデレ全開エリーさん。
「カオル様・・・・・早く帰って来てくださらないと・・・・・・・殺してしまうかもしれません」
無表情で殺害予告をするエルミア。
3人はそれぞれの想いを抱いて、カオルの帰りを待つのであった。




