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間話 師匠回想その五

剣聖ヴァルカンのキャラが崩壊していますが、お気になさらずお楽しみください。


2016.9.8に、加筆・修正いたしました。


 最近、カオルの周りに女性の影が見え隠れしている。

 いつの間にか仲良くなったカルア。

 いや、いいんだぞ? おかげで回復魔法も覚えたし、そこはいいんだ。

 問題はな? 何故いつのまにかお風呂へ一緒に入ってたり、挙句の果てには何一緒に寝てるんだ?

 なに? なんなの? あれだぞ? 私が本気を出せば、たとえ治癒術師だろうが1人くらい余裕で闇に葬れちゃうぞ?

 喧嘩売ってるのか? なぁ!? いくらでも買うぞ!?


 フー....フー.....


 まぁいい。カオルきゅんのファーストキスは私がいただいたからな!! ジュルリ


 激しかった。

 それはもう淫靡で濃厚な激しいキスだった....

 なぜ私はあそこで気を失うなんて失態を....

 くっそ! あのままいけばカオルきゅんの初めてをいただいちゃったかもしれないのに! 愚かな自分が憎い!! 

 カオルきゅんも、翌朝しれっと平気な顔してるし!

 なんだ? 実は経験豊富なのか!?

 たまに思わせぶりな態度なのはそういうことなのか!?


 うわぁぁぁぁぁん! 私のカオルきゅんが実はエロエロ大魔神だったなんてーーー!!


 グスグス....

 い、いや、まて....


 あの純真無垢なカオルきゅんに限ってそれはないはず!

 だって2年以上も一緒にいるのにキスまでこんなに時間が掛かったんだぞ?

 ナイナイ!

 と、とりあえず落ち着こう。


 というかだ!


 何、カオルきゅんのことナンパなんてしてくれてんだ!?

 もう私の怒りは限界突破だ! 怒髪を抜いたな!

 叩っ斬りたい気持ちをガマンして半殺しにしておいたけどな!!

 大丈夫大丈夫。私がばれるようなミスはしない。

 王立騎士学校に居た時だって、私の寝込み襲う愚かなヤツは居たが返り討ちにしまくってたからな!


 問題ない問題ない。


 それより女の影だ!

 いつのまに宿屋の女と仲良くなってるんだ!?

 レジーナとか言ったか?

 尻尾振り回してあざといだろう!?

 カオルきゅんも興味深げに尻尾見てるし!!

 くそぉ.....私にも生えてればよかった!!

 なぜエルフなんだー!!


 ふーふーーーーー。


 い、いかん。血圧が.....

 落ち着け~。落ち着け~。


 それにしてもカオルきゅん可愛いな~♪

 メイド服は大正解だったな!

 いやぁ王都の知り合いに頼んでよかった!


 高かったけど。

 高かったけど!

 その価値はある!!


 私が帰ってきたら『お帰りなさいませ、ご主人様』だぞ!!!!


 あれはやばかった。

 そのまま抱き上げてベットインするとこだった。

 むしろするべきだったか!?


 既成事実.....事実婚......

 デュフ....デュフフ.....ジュル。


 あー、もう少しお金あればイロイロと.....えっちぃ物を.....デュフフ....

 いやいや、エロはほどほどが一番だ。

 焦ってはいけない。

 何のためにじっくり時間をかけて外堀を埋めたというのだ!

 何事も計画。計画だな!!


 クックック.....ここまでは計画通り.....

 【イーム村】のヤツは既にカオルにメロメロだ。

 ここ【オナイユの街】でもカオルは『黒髪の巫女』とまで呼ばれるほど....もう信者だな!!


 フッフッフ.....


 そんな超美少女のカオルきゅんを従えた私。

 アッハッハッハ!!

 フェイのヤツが見たらさぞ悔しがるだろう!!

 うひゃひゃひゃひゃ!!


 それにしてもカオルきゅんはどこまで私好みに成長するというのか....


 まるで悪魔.....いや天使!

 私だけの天使じゃぁ!!

 あーっはっはっは!!!!



 【オナイユ街】に木霊する剣聖ヴァルカンの声。

 犬達は警戒し、いたるところで吠えていた。


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