15万PV感謝記念
お久しぶりですみません。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
このたびは、おかげさまで150000PV突破と相成りました。
文章力にも乏しい筆者の『暗闇の白い手』を読んでくださり、まことにありがとうございます。
ひさびさですね。
中々本編を書いていて、感謝記念が出来ずに申し訳ありません。
途中で、何を思い至ったのか、短編を書いてしまっていたり・・・・
いや違うんですよ?
本編で言い回しに行き詰ると、わけのわからない物が思い浮かんでしまって・・・・・
書き殴ったらああなったわけで(汗)
今後も続くかもしれませんが、どうか広い心で受け止めて下さると嬉しいです。
さて、『暗闇の白い手』ですが、なかなか進まなくてすみません。
登場人物の多さからか、脇役的な方々が、我も我もと主張してきてしまいまして・・・・
もう、カオルの家族よりも魅力的な人が多い感じがするのは、気のせいでしょうか?
特に『エルヴィント帝国』近衛騎士団長のレオンハルト。
驚く事に、レオンハルトを主体で更新すると、アクセス数が伸びるという現象に・・・・
なんですか?みんなレオンハルトが好きなんですか?
でもBL物になってしまいますよ?
いいんですか?
なんて言いつつ、この話しはここまでにしましょうか。
今日はどんな話しをしましょうか・・・・
小話的なものは本編で折り混ぜているので・・・・
そうですね・・・・
徐々にですが、過去投稿分も加筆・訂正をしています。
主に、誤字脱字ですが。
本当にすみません。
多いんですよ・・・・
頭で考えているのと、実際に手で打っている文字が違っていたり、目が悪いのか濁点が見えなかったり。
メガネ掛けているんですけどね。
視力落ちたのでしょうか・・・・
こんな話しはどうでもいいですよね。
う~ん・・・・
そういえば、TSって知っていますか?
感想を書いて下さった方がそれを好きなようなので、調べてみたんですが、今はすごいですね。
本当に様々なジャンルがあって、TSとは『transsexual(性転換)』というものらしいです。
ものすごく食指が動いたんですがね。
せっかくなので、少し書いて見ましょうか。
朝。
晴れ渡るような良い天気。
カーテンの隙間から朝日が漏れ出て、ボクを起こした。
不意に、胸の辺りに違和感を感じる。
いや、胸だけじゃない。
ボクの股間。
大事な大事なアレが・・・・無い?
寝起きの重い身体に喝を入れ、慌てて飛び起き鏡の前へ。
そこには、見た事も無いほど大きな胸と、女神と見まごうかのごときスタイル(主にくびれた腰とキュッと締まったお尻)の美人さんが居た。
でも・・・・顔はボクだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
大音叫。
ボクが住む。中古マンション3階の角部屋。四畳半の一室で、ボクは叫んだ。
そんな事をしても意味は無いのだが・・・・・
慌てて洗面所へ行き、水道全開!!
冷たい水をバシャバシャ掛けて、顔を洗う。
寒い・・・・
1月半ば。
高校3年のボクは、来月受験だ。
柔らかいタオルでごしごし顔を拭うと、もう一度洗面所の鏡を見やる。
うん・・・間違い無くボクだ。
だが・・・胸から下は・・・・・その・・・・・バインバインだ。
「どうし・・・よう・・・・」
崩れるようにその場にへたり込むと、ボクが騒がしかったからか、ようやく起きてきた母と出会う。
「あんた・・・・朝から五月蝿いわよ。ご近所さんに迷惑でしょうが。もちろん私にもね」
寝起きの不機嫌な顔を見せる母。
低血圧なのか、顔が少し青白い。
「母さん・・・・ボク・・・・・女の子になっちゃった」
ポロポロと流れ落ちる涙。
ボクは今、号泣している。
「はぁ?あんた何言ってるのよ。どうせ、風船でも入れてるんでしょ?来月受験だっていうのに・・・・何?ストレス?それなら受験止めて、お父さんの実家継ぎなさい。人手欲しいって言ってたわよ」
離れて暮らす父。
母が言った実家とは、代々続く『老舗』と言われる銘菓子店だ。
「違うんだよ!聞いてよ!!ボク、本当に女の子になっちゃったんだよ!!!」
そう言ってパジャマのボタンを外すと、母の倍もの大きさの胸がゆっさゆっさと弾ける。
谷間だけが露出しているのだが、パジャマの中はえらい事になっていた。
驚いて目を見開く母。
やがて、何故か突然、歓喜した。
「あんたでかした!!!私、女の子が欲しかったのよ!!いや~ちょっと胸が大きすぎるけど、合格ね!!!ちょっとあんたこっち来なさい!!もっとよく見せて!!身体の隅々までじっくり!!」
力強くボクの手を掴む母。
かなり、身の危険を感じていた。
母は言った通り居間まで行くと、テーブルを足で蹴飛ばして空間を作り、ボクをその場でクルリと一周見回した。
「母さん。ものすごい恥ずかしいんだけど・・・・」
何故か内股になるボク。
もしや、身も心も既に女なのだろうか?
「いや~いいわぁ・・・やっぱり女の子ね!!股間のブツも無いみたいだし、最高だわ♪・・・・・そうよ。服!服買いに行きましょう!!」
ものすごく生き生きとする母。
ボクは18年一緒に居るけど、こんな元気な母を知らない。
あと、股間のブツとか言うな!
ボクの洋服箪笥から、大きめの上着を取り出すと、そそくさとボクに着せる。
チラッと見えた自分の半裸に、何故か少し興奮したボクは、末期症状かもしれない・・・・
「下はそのままでいいわ!!いくわよ!!」
何故か母にキレられて、ボクは母が運転する車に乗った。
早朝と言う事もあり、開いているお店は少ない。
そこでと、24時間営業のディスカウントストアに連れて行かれ、あれやこれやと買い物をした。
「こんなに買ってどうするのさ」
半ばやけっぱちでそう言うと、「大丈夫よ!お父さんのカードだから♪」・・・・母は怖いと思った。
家へ帰ると、危惧していた通り、着せ替えショーが始まった。
肉親の母とボクだけの・・・・
どんな罰ゲームだよ。
ああ、でもわかった事がある。
女性って偉いんだね。
ボクはあんな胸を締め付ける下着、無くていいと思ったよ・・・・
そして完成した女の子のボク。
眉毛を綺麗に整えられて、まつ毛は大増量に盛られた。
薄く化粧をされて、初めて引いたピンクのリップ。
白のワンピースに、腰には赤いリボン。
薄いピンクのタイツを履いて、白いつば広帽子を被った姿。
髪が女性にしては短い事意外、どこからどう見ても女の子だ。
「母さん・・・・」
言葉の出ないボクに代わり、母は満足そうに涙を流した。
「いいわぁ・・・ホントいいわぁ・・・・お嫁に行く時、私泣くわ。絶対。お父さん叩きながら」
父よ。
母はこんなに怖いぞ。
逃げるなら今のうちだ・・・・
「というかさ、いい加減正気に戻ろうよ!!ボク、男から女に変わっちゃったんだよ!?病院行くとかなんか無いの!?」
現実問題を突きつけると、母はバカみたいに笑ってた。
「アハハハハ!!!あんた、何言ってるの!?私は女の子が欲しかったの!!だから問題無し!!」
アッケラカンとする母。
この時ほど、『母は強し』という言葉の意味を強く感じた事は無い。
「あら、あんたその格好じゃ学校へ行けないわね」
もう既に学校は始まっているのだが・・・
いやまて。この女の姿で学校へ行けと言うのか!?母よ!!
買ってきた服を片付け、母は「ちょっと待ってなさい」と言い、部屋を出て行った。
ほどなくして戻ってくると、手には見覚えのあるセーラー服が・・・
「お隣のミナちゃんから借りてきちゃった♪あんた、去年まで同じ学校だったものね♪」
母よ・・・隣でそれを借りる時、なんて言ったんだ・・・・
息子のために、なんて言ったんじゃないだろうな・・・
『変態』だと思われたら、どうやって生きて行けば・・・・・
ガックリうな垂れるボクを、母は慣れた手付きで着替えさせた。
「はい。これでおしまいっと♪」
最後にウィッグを頭に着けて、ボクは完全な女子高生へと姿を変えた。
というか、いつのまにウィッグなんてモノを・・・・
「いやぁ~いいわぁ・・・ちょっと明るめの髪がいいわよね♪うんうん♪これなら、どこにお嫁に出しても大丈夫♪」
満足そうに頷く母。
いい加減にしてくれないだろうか。
「はい!それじゃ行くわよ。送ってってあげるから、カバンの準備しなさい」
「え?ホントに行くの?」
「当たり前じゃない!ほら、ぐずぐずするんじゃないよ!!元男でしょ!!!」
『元男』
ボクの胸に、かなり深く突き刺さった言葉だ。
母に連れられるまま、学校へと向かったボク。
ドナドナされる気分というのだろうか?
茫然自失状態で、どこか遠くを見ていた気がする。
やがて、通っている高校へと辿り着くと、母はズカズカと中へ入って行った。
「母さん!待ってよ!」
慌てて追い駆けるボク。
母は職員室前までやってくると、「ゴホン!」と咳をひとつして、扉を開いた。
何をするつもりなのだろうか?
正直ボクは心配でどうしようもない。
時間は10時半前。
もうすぐ2時間目が終わる。
と、いうのに、なぜか職員室には担任が居た。
御歳29歳。
30(みそじ)までには結婚を、と目論む、女性教諭だ。
担当教科は数学A。
自分の机に座って、物憂げな目で虚空を眺め、片肘突いている姿なんて、サボってるんじゃないかと疑いたくなる。
「先生!先生!!」
名前を呼びながら猫の様に手招きする母。
完全におばちゃんだ。
先生は母の前までやって来ると、不思議そうに首をかしげた。
「あら、お母様。息子さんは今日お休みですか?連絡無かったので、心配していたのですけど」
嘘をつけ。
暇そうに空見てただろう。
「いえね~あの子。風邪を拗らせて、しばらく入院する事になったんですよ~。それでね、その間この子を代わりに登校させてほしくて・・・・」
そう言って何故かボクの背中を押す。
というか、待て!ボクは風邪なんて引いてないぞ!?
ちょっと身体が・・・・その・・・・女になっただけだ・・・・・グスン
「えええ!?入院ですか!?来月入試ですよ!?どうするんですか!?」
そうだよ!
ボク、大学受験どうするんだよ!!
「いえ、いいんですよ。実家の和菓子屋継がせますから♪それじゃ、この子お願いしますね♪」
おおい!?
和菓子屋決定か!?
就職内定しましたーー!?
「む、無理ですよ!突然やって来て、どこの誰かもわからないのに、授業になんて出せません!!」
さすがは先生。
三十路間近でもしっかりしてる。(なにがだ!?)
「いえ、この子はうちの親戚なんですけどね。身体が弱くて、中々高校に通えなかった可哀想な子なんですよ。先生、何とかお願いします・・・」
母よ。
自分から『可哀想な子』なんて言うヤツは、絶対信用しないぞ?
あと、演技派だったんだね。
知らなかったよ。
「そ、そうなんですかぁ~~~~~!!!!ずっと病気だったのね・・・・いいでしょう!私が責任を持って授業に参加させます!!!グスグス」
先生・・・あんたチョロ過ぎだよ・・・だから結婚できないんだよ・・・・・
もうだめだと俯くボクを、母は笑って見送った。
担任に連れられて向かった先は、見慣れたボクの教室。
かれこれ10ヶ月はお世話になっています。
ノックをして扉を開くと、授業はまだ終わっていなかった為、古典の先生が居た。
ひそかにボクが憧れていた人。
26歳女性。
もちろん彼氏無し。
見た目は可愛い系なんだが、問題が1つある。
趣味がBLという腐った女子だった。
だが、女の子となってしまったボクには、今や手の届かない人。
初恋をありがとう。
ボクは巣立って行きます。
でも、男を好きになる事は無いと思います。
「あら、先生どうしたんですか?」
「授業中にすみません。転校生を紹介したいのですがよろしいでしょうか?」
少し見詰め合う2人の教師。
片や三十路前のアレな女性。
片や26歳可愛い系だけど腐な女性。
ちょっと濃くないでしょうか?
「そうですか。授業はもう終わりますし、どうぞ」
「ありがとうございます。それじゃ、入ってきて」
案内されておずおずと教室へと入る。
慣れた教室のはずなのに、ドキンドキンと胸の鼓動は高鳴った。
静まり返る教室。
週に5日は顔を合わせるクラスメート達が、まるで初対面の様に顔を輝かせてきた。
「初めまして。ボクは・・・・」
話し始めたその瞬間。
「清純系ボクっ子きたーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
悪友が分けのわからない言葉を叫ぶと、クラスの半分。
男子達が総立ちとなりお祭り騒ぎを始めた。
そして女子達はというと・・・・
ものすごい顔で睨まれた。
ギロリとした目というのはまさにアレの事だろう。
「あは・・・あはは・・・・・」
苦笑いを浮かべつつ、ボクはこの教室でやっていけるのかという不安に苛まれていた。
いかがだったでしょうか?
ちょっと長くなってしまいましたが、書いてみました。
短編であげようかとも思ったのですが、せっかくなのでこのまま・・・
正味2時間の作品です。
名前が無いっていいね!
登場人物少ないですしね!
というか、こういう男女入れ替わりって、ちょっと面白いですね・・・
『暗闇の白い手』は特に考えてませんが~~~って、ああ、そのうち出るかもしれません。
最初の構想通りならば・・・ですが。
というわけで、今回はこの辺で。
今後とも『暗闇の白い手』を、どうかよろしくお願いします。
ではでは。
ご感想、本当にありがとうございました。




