第六話 第八部 文化祭と観客
ザワザワ……
「ねえ、…すごくざわついてない?」
外の音が気になった私は思わずつぶやいた。私たちは一時間前になって控え室で休憩をしていた。そろそろ着替えの時間だけど…なんだろうこの声は。何か起こっているのだろうか?
「私、見てくるよ!」
楓がピョンと立ち上がって控え室を出て行った。いったい何が起こっているのかな…。
「えっと…たしか入り口って…ここからだよ……なぬっ!?」
ドドドドド
今度は走ってくる音が聞こえてきた。本当に外が騒がしくなっているなぁ。
ガシャン!
「早いね楓。」
ドアを開けると同時に恭花さんが声をかけた。しかし楓の様子がいつもと違う。目を見開いて何かとんでもないものを見つけてしまったかのような、そんな顔つきをしていた。
「す、すごい。すごい人の数だよ! もう席が満席! 立ち見までいるよ!!」
「な、なんで!?」
私たちは思わず立ち上がった。こんなことになるなんて全く予想していなかった。それって私たちのライブを見に来てくれた人たちなのだろうか。
「それって私たちのライブを見に来た人たち?」
「たぶんそれっぽい。女子も多いけど男子の姿も見えているよ。ライトもって待っている人もいるし。この学校は前が学生専用だけど後ろにもいっぱいだよ。このままだと座っている人たちは皆立つことになって客一杯になりそうだよ!」
私たちは顔を見合わせた。そんなことが起こって良いのだろうか。緊張が余計に出てきた。このままだと…。
「いーじゃん! それこそ楽しんでライブできるから!」
アリスが笑いながら答えてくれた。たしかに…楽しいライブが出来ることに違いない。これはチャンスととっていいの。この機会は逃しちゃいけない!




