第六話 第六部 文化祭とテンション
「文化祭って楽しいね!」
「別の学校の文化祭は楽しいよね。新しい発見が見つかるのが本当に最高だね。」
私たちは楽しみながら文化祭を回っていった。つまり私たちは人を楽しませるためにアイドルをしている。そのためには歌や踊りだけではなく、ファンサービス。これが必要になってくるのか…。
「ねえねえ! 体育館で何があるか見て行かない!?」
アリスがはしゃぎながらある場所へと移動していった。私たちは勝手に走っていくアリスの後を追いかけていった。体育館へ入っていくと中では軽音楽部が演奏していた。
「ふぉおおお!!」
これには楓が反応した。アリスと楓がダッシュで前の方へと走っていった。決して上手いわけでもないが下手でもない。だけど…盛り上がり方が違う。皆が楽しんでいるのが見えている。私と恭花さんはその様子をじっと見つめていた。
「やっぱり雰囲気違うね。盛り上がり方がすごいよ。」
「人を楽しませるライブをするのがこれから必要になってくるよね。元々そのつもりだったけど…それは相当難しいことだよね。」
私はうんうんとうなづいて答えた。
「ねえ、一つ聞いてもいいかな?」
「何?」
私は近くの椅子に座って眺めた。恭花さんも同じように隣に座ってくれた。
「私は…アイドルに向いていると思う?」
「うん。」
「えっ?」
恭花さんは即答で答えてくれた。意外な答えに私は驚きを隠せなかった。
「だって…誰よりもアイドルというのを楽しんでいるから…。誰にもその気持ちには勝てないよ。」
恭花さんはうらやましそうに私を見ていた。なんというか…嬉しいな。




