第六話 第四部 文化祭とメイド
「おお、メイド喫茶ー! 入ろうよー!」
「アリス、あなたは本場のメイド喫茶で働いているじゃない。」
「学校のメイド喫茶という雰囲気も味わいたいの!」
「さんせーい! いこいこ!」
完全に楓とアリスのペースになって文化祭を回っていた。私と恭花さんは後ろからついていくように歩いている。
「ごめんなさい。なんかこんな感じになっちゃって。」
「誰も謝ることないよ。楽しんでもらえるのがすごく嬉しいからね。むしろ私もちょっぴりウキウキしているし。」
「たしかに楽しいですよね。」
私たちはメイド喫茶に入っていった。そして可愛い女子たちがお辞儀をして挨拶をしていた。
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
「かっわーいい!!」
「うん……。」
楓はとても嬉しそうな顔で入っているが、どこかアリスは不思議そうな顔で眺めていた。いったい何を考えているのだろうか。
「こちらへどうぞ。」
「違う違う! お手本見せるから見ていて。」
「アリス!?」
とつぜんアリスが立ち上がって二人のメイドの前に立った。そして深呼吸した後にものすごい笑顔に変わった。
「お帰りなさいませ、ご主人様っ!」
「か、かわいい!」
「すごい!!」
二人のメイドが拍手しながら挨拶していた。めちゃくちゃ上手い。さすが本場のメイドさんというべきだろうか。
「…あれ? ありるさんですか!?」
あ、気づかれてしまった。それの声と同時に多くの人たちがありるという存在に気づいていった。
「す、すごい! 本物よ!!」
女子たちが声を出し合ってキャーキャー言っている。ものすごい人気者なんだなぁ…。なんというか…こういう人が入ってきてくれて嬉しい。




