第五話 第二十部 収録と平常心
「ふぅ…それじゃあ休憩ね。」
紅音さんの声でアイリングは休憩に入った。そして…私たちの出番がやってきた。
「ピュアプラチナの皆さん、お願いします。」
私たちの名前が呼ばれた。私たちはすぐに準備して部屋の中へと入っていった。外では紅音がリラックスした表情で肩の力を抜くようにとジェスチャーしてくれた。私はうなづいて返して自分のマイクの前へと立った。楓も恭花さんも目付きをかえてマイクに向かっていた。
「よいしょっと。」
一人だけいつもの平常心でいる人がいた。アリスだった。アリスはいつもの感じでマイクの前に立っていた。私たちと全く違うところはこういう所かもしれない。良い点でもあるし悪い点ともとらえられる。この良い点を私たちは学んでいかなければならない。
「それじゃあいきますよー! 最初は私たちのドリームでお願いします。」
私たちはすぐに集中した。音だけに集中すれば…しっかりと歌えるはず。リズムが聞こえてくる。そして私たちの出だしをしっかりと歌えないと…! 私は大きく息を吸って歌い始めた。皆がそろって歌うことができた。あとは私たちができるところをしっかりと歌うだけ。フルだから…最後まで気は抜けない。せっかく良い曲を作ったのだから良い声で届けたい!
「いいね。やっぱりいい声してるよ。」
「全員が個性あって良いよね。」
歌う。こんなに楽しくて…嬉しいことはほかに無い。そしてアイドルにそれを生かせているということがなによりも嬉しかった。




