第五話 第十四部 収録と応援
「いえーい!」
「あーりる! はい! あーりる! はい!」
ありるが楽しそうに歌うと同時にファンの人たちが手を振って一緒になって歌って…いるのかな? いや、応援しているっぽく見えている。こんな人であってもファンとして応援してくれているってことは本当に嬉しいことなんだろうな。私たちにはファンがいるのだろうか。できればそういう人たちに対して本気で応援してあげたい。そしてこの小さなライブのところからでもあれだけ人気のあるアイドルになれるんだ。結局のところ、努力しだいではどこまでも上にいけるのかもしれない。私たちが目指すべきところは…いったい何なんだろうか。
「あんな風に応援されると私たちも元気になれるよね!」
「ええ、見てくれる人たちのおかげで私たちはやっていけるようなものだからね。これからは私たちがそういう人たちをつかんでいかなければならない。そのためには自分たちのレベルアップ、ファンへの対応とかが必要だね。」
楓と恭花さんがライブを見ながら口にだした。そうだよね、私たちが頑張らなければこういう風に見てもらえないし。
「出来ることは思いっきりやろう。私たちはいままでいろんなことに立ち向かってきたんだから。」
私が声をだすと楓と恭花さんがうんうんとうなづいていた。こんな強力な仲間も入ってくれたんだ。こんなチャンスを逃さないように…頑張らないと。
「頑張れ! ありる!」
「ありがとー!」
私の声にありるは反応してくれた。これだ、こういうのが人の心をつかんでいくのだろう。すごい…やっぱりすごいよありる。
「私もいつかありるさんみたいになってみるんだ。」
「わ、私だって。」
他のメイドさんたちもあの人たちを目標にしている。私たちもいつかそう思えるような存在になってみせる。




