第五話 第九部 収録と写真
「わーい! ねえ千代乃。これ見てみて!」
私は楓が喜びながら私にあるものを手渡してくれた。それは…私たちのライブの時の写真だった。
「できあがったんだ!」
「どれどれ…おお! 私ってこうやって写っていたのね。」
「それじゃあ焼きまわししてあるから! これ渡すね!」
私たちは楓の渡してくれた写真の袋を受け取った。これは…私たちがアップで映されている。おそらく私のソロで歌った部分だ。こんなに笑顔で歌えていたんだ。
「わ、わわわっ。私こんな格好で歌っていたんだ。恥ずかしいけど…ちょっぴり嬉しいわ。いつもの私じゃない。」
「そりゃそうだよ! 可愛いよ!」
「私が可愛いなんて…やだっ。」
そうか、恭花さんってあまりこんな格好はしたことなかったのか。というより誰もが無いよね、うん。でもスカートは着たことはなかったのかな。だったら話が合う気がする。
「ふぅ…それじゃあこの写真でモチベーションあがったから。これから新しいダンス練習に入るわよ。」
「おお! ついにレベルアップ! たのしみ!」
「私…ついていけるかな。」
「大丈夫よ。いつもの基礎練習から入っていくから。ちゃんとメニューも考えてきたからね。」
恭花さんはしっかりと考えてくれていた。すごく嬉しい。こういう風にしっかりと考えてくれることが嬉しい。やっぱり恭花さんはしっかりもので…お姉さん的な存在だなぁ。いないといけないと思うぐらい…いて欲しいものだ。




