第五話 第五部 収録とアリス
「どうでしたっ!?」
ありるさんがピョンピョンとはねて私たちに近づいてくる。私は楓と恭花さんと目を合わせてうなづいた。そして私はありるさんの手をつかんだ。
「私たちのグループでよければぜひお願いします。」
「本当ですか!? あ、ありがとうです!!」
「すごいよ、やっぱりありるってかわいいし上手いし!」
「私たちも学ぶべきところはたくさんありそうね。」
私たちはありるさんを囲んで笑っていた。ありるさんも嬉しくて少し涙が見えていた。涙を流してくれるぐらい嬉しいと思ってくれると…私たちも嬉しくて涙がでそうになってしまう。でも…ひとつ気になることが出てきた。そういえばありるさんの本名って何なんだろうか。
「あの、ありるさん。本名って何ですか?」
「あ、そうだったね! 私は胡桃沢アリスって言います!」
私は名前を聞いて少し驚いてしまった。アリスって…外国の名前だよね?
「あれ? ってことはハーフとか?」
「ううん、クォーターなの! よろしくねー!」
まさかのクォーターだった。だからかわいい顔立ちだったのかな…。うらやましくて…たまらない。
「よろしくね、アリス!」
「うん! よろしく!」
なんだか不思議な感じがする。しかも会話の途中に手でイェーイという感じでポーズを取っている。こんな人と合うのは始めてかな。
「ねえアリス、今私たち収録のための準備をしているの! これから何かアイディアとかあったらどんどん言ってね!」
「お任せください! 宇宙と交信すれば…どんなことでも解決できます!」
「おお! 宇宙!」
「面白いわね。」
宇宙っていったい何なんだろうか? 私にはさっぱり分からない。でも楓は興味津々で恭花さんも少しは分かっているような顔をしている。あれ? わかっていないのって私だけなのかな。
「「でも、さっぱりわからない!」」
やっぱり二人も分からなかったようだった。




