第五話 第二部 収録と再会
「やほー。この前はお疲れ様ー。」
「楓。お疲れ様。」
「こんにちは。この前の感覚が残っている感じがあるわよ。」
「恭花さん、こんにちは。」
私は休日をつかって二人と会う約束をして秋葉原に到着した。そして私たちを見てうわさしている人たちがいる。なんだか嬉しそうな顔をしている。でもちょっぴり怖いのもある。
「大丈夫よ千代乃、何かあったら私がやっつけるから。」
恭花さんが心強い言葉を言ってくれた。私はうんとうなづいて歩き出した。目的はアイドルのCDやグッズを買って参考にすること。どんなのがあるか確認しなきゃ。
「わーい! っておお! これって!!」
楓が突然大きな声をだして店の近くに寄っていった。そして食い入るように見ている。私と恭花さんはなんだろうと思って覗いた。しかし私たちはそれをみてあんぐりと口をあけた。嘘でしょ…まだグッズは売ってないけど、私たちのレビューや写真が貼られている。この写真って紅音さんが私たちに写真の許可をお願いしたときのものだ。こんな笑顔でライブしていたのか…。そして紅音さんの知り合いのカメラマン、とても綺麗に撮れている。
「すごいよね!! なんだか…嬉しいね!」
「うん! 本当にこれはすごいことだよ!」
「私…こういうの始めてだよ。」
私は手が震えていた。嬉しさのあまり、飛び跳ねたい気分になるぐらいだった。私たちは嬉しい気分のまま、店の中に入った。
「あ、アレはアイリング!」
「すごいわね。人気急上昇中って書いてる。」
アイリングの知名度がどんどんと上がっていく。この人たちに出会えたことすら嬉しいことだったのかな。
「見て! この人って…。」
私は楓の指差す方を見た。そこにはあの会ったことのあるメイド、ありるさんのコーナーだった。メイドアイドルかぁ。この人かわいいから…うらやましい。
「私の見てくれているんだ! うわーい!」
後ろでピョンピョンとはねている女の子を見つけた。私はその顔に見覚えがあった。…ありるさん!?




