第四話 第二十九部 デビューと結果
「今日はありがとう!! またライブ見に来てね!!」
紅音さんたちが最後の曲を歌い終えて降りていった。会場からは大きな拍手が沸き起こっていた。そして戻ってくると紅音さんたちがハイタッチし合っていた。やっぱりこの人たちはすごいな。こんな風に人をひきつける力があるからこれだけ人気が出てくるのだろう。そんな彼女たちがうらやましい。
「お疲れ様です。」
「千代乃! ありがとうー!」
紅音さんはテンションが高いまま、私に抱きついてきた。汗が体についた。これだけ必死に踊っていたんだと実感できる。
「千代乃たちよかったわよ。これなら自信をもっていいと思うよ。」
「本当に!? ありがとう。」
「私たち、本当にライブやったんだね。」
「こんなたくさんの人に歌を聞いてもらえたのは始めてだよ!」
楓も恭花さんもそれぞれがいろんな思いを持っていたようだった。それならこのライブは大成功だ。
「ピュアプラチナさんですか?」
一人の大人の女性が私たちの所に近づいてきた。いったい誰なんだろう?
「あ、どうも! 千代乃、この人が前にお話していたCDの人。」
私はえっと手を軽く上げるように驚いた。そして相手の方が名刺を取り出してきた。
「私はこういうものです。」
私は名刺を受け取った。堀川千夏さん…。CD制作会社のプロデューサーみたいな人かな?
「あなたたちの曲をぜひCDにしたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ええっ!?」
あまりに突然のことに私たちは口をあんぐりさせていた。私たちが…CDデビュー? ほ、本当なの?
「それって…お店にCDが並ぶってことですか!?」
「もちろんよ。」
私たちは顔を見合わせた。そして…。
「やったぁああ!!!」
私たち三人は大盛り上がりで声をあげていた。うれしくてうれしくて…しょうがなかった。
「そのために条件があるわ。一曲だけじゃさびしすぎるからあと数曲つくってもらおうと思うわ。どうかしら?」
「はい!」
ここまで言われたらやらないわけにはいかない。頑張らないと…!




