第四話 第二十五部 デビューと本番
「いよいよ本番だよね…。皆大丈夫?」
「だいじょばないよ。千代乃ちゃんだって大丈夫じゃないでしょ? ほら、足が震えてるし。」
「私も久々に緊張してきたよ。陸上大会の時は緊張していたけど、その時と同じように手が震えているよ。」
私たちは皆堅くなっていた。このままじゃどうしよう。心配になってきた。服も着替えて、メイクも準備万端だというのに今になってものすごい緊張するなんて。
「千代乃、大丈夫よ。」
「紅音さん。」
紅音さんが私の肩をポンと叩いた。私はその暖かな手で少し足が落ち着いてきた。
「私たちも最初は緊張したよ。それこそ千代乃たちみたいに頼れる先輩なんていなかったから。でも一つだけ言えることがあるよ。それは自信を持つこと。いままで一生懸命努力してきたなら必ず成功するよ。私が保証する。」
私たちはその言葉に落ち着きをもらった。うんとうなづいて笑顔を取り戻した。
「それでは本番入ります。アイリングさん、ピュアプラチナさん。準備お願いします。」
「はいっ!」
アイリングの四人が大きな声で返事をした。私たちも遅れずに立ち上がった。
「はい!」
私たち三人は声を出して返事をした。アイリングについていくように私たちは廊下を歩いていった。
「それではピュアプラチナさんはこちらでお待ちください。アイリングさん、本番30秒前です。」
紅音さんはその声を聞くと四人が肩を組んで円陣をとった。
「ライブ成功させるわよ! いくよ!」
「いえーい!!」
楽しそうな声で盛り上がった。そして…いよいよ本番の時間がやってきた。紅音さんが先頭で開場に出て行く。
「わぁあああああああ!!!!!」
「やっほーーー!!」
ものすごい歓声だ。さっきよりも数が多いはず。後ろからアイリングの姿だけを見れる位置にいるけど、こんなにすごいなんて…。いよいよなんだ…!




