第四話 第二十部 デビューと明日
「もしもし。二人とも聞こえる?」
「きっこえるよー!」
「どうしたのよ? 明日は本番でしょ?」
そう、デビューライブまであと一日。どうしても緊張が耐えられなくなって二人の声が聞きたくなった。
「二人とも、緊張している?」
「もちろんだよ! だってこうやって楽しそうな声を出してるけど…手は震えているんだよ。」
楓でさえ緊張しているのか。恭花さんはどうなんだろう?
「ちなみに私も緊張しているよ。運動とは全く違った緊張感があるね…。不思議だよ。頑張ってみせるよ。」
「そうなんだ。恭花さんも緊張するんだ…。」
私自信も少し緊張しながら声をかけていた。こんなに緊張したことっていままであっただろうか。私たちはすごいことになっていくのか?
「私たちって…本当にすごいことになるのかな?」
私は思わず声をかけてしまった。二人はいったいどう思っているのだろうか…。気になるところがある。
「うん、すごいことがおきると思うよ…。」
「でもコレは大きなチャンスよ。頑張ろう。」
たしかに大きなチャンス。でも緊張はつき物…。頑張らないと…。
「うん、頑張ろう。」
「元気よくいかないとね!」
私はそれでも頑張る意志を見せてやらなきゃいけないと思った。私は…本当にデビューライブをしっかりと飾ることが出来るのだろうか…。
「ファイトだよ!」
「大丈夫、千代乃なら出来る。」
私は声を出さずにウンウンとうなづいて頑張ろうという意思を胸にぶつけた。




