第四話 第十九部 デビューと新曲
「それじゃあ…いくよ!」
紅音さんたちはポーズをとって準備をした。そして曲が流れ始めるとそれぞれバラバラに広がる。そしてもう一度集まって踊り始める。綺麗なダンスで無駄がない。そしてとてもかわいい。笑顔がまたとても良い。実力の差というのはアレかもしれないけど、それぐらいすごかった。そして歌、歌詞の感情もガツンと伝わってくるし安定した歌を歌ってくれる。本当に聞いていて心地が良い。私たちと違うところはたくさんある。個性があるのかもしれないけど、基本的なところがしっかりしている分、とても上手に見えてくる。私たちもこういう風に見せなきゃいけないのかな。
ジャーーン
曲が終わると同時に楓がすぐに立ち上がって大きな拍手をした。それに続いて私と恭花さんも立ち上がって拍手した。本当にすごいものを見せてくれて感動した。これが本番になるともっとすごく見えるのだろう。もう本番の姿が早くみたくてたまらくなった。
「すごいすごい!」
「いい曲だね。」
「それに皆の息がピッタリ。さすがアイリングだね。」
私たちはうれしくなって早く本番にならないかという気持ちになってきた。私たちは頑張れる限り頑張ろうと思った。
「本番は本当に緊張すると思うけど、最高のライブにしようね!」
紅音さんはうれしそうな顔で私に握手を求めてきた。私はその手を力強く握った。紅音さんの目には輝きの目が見えていた。
「それじゃあ…私たち全員で声を掛け合いましょうか。」
紅音さんが手を目の前に出していた。私もそのうえに手を置く。ほかのメンバーも皆、手を置いていく。紅音さんはにっこりと笑った。
「それじゃあ! 本番頑張っていこう!」
「おー!!」
私たちは声を掛け合って気合いを入れた。本番まで…あと三日。




