第四話 第十六部 デビューと衣装合わせ
「おお、これは…着れた! サイズオッケ!」
「それにしても千代乃、すごい綺麗な服を作ったわね。」
私は恭花さんに褒められてちょっぴり照れていた。なによりも二人ともサイズはぴったり合っていて良かった。これでダメだったらどうしようとずっと思っていた。
「手袋に…ソックスもしっかりしてるね。でもこの長さだとニーハイかな。」
「このモフモフしたのかわいい! あーずっと触っていたいな。」
二人とも順調に着替えている。私から見ればこの時点でけっこう似合っているように見える。うまく…できたかな。
「じゃーん!」
楓が一番早く着替え終わった。私と恭花さんは楓の方をすぐに見た。
「おお!!」
楓はポーズをとって私に衣装を見せてくれた。すごく似合っていてかわいらしく見える。私の作った衣装がこんな形で着てもらえるなんて。私は少し涙が出そうになってきた。
「えへへ。ち、千代乃? 泣かないでよ。」
「だって…嬉しいから…。」
「そりゃあそうだよね。私が同じ身だったら泣くよ。よっと…私もできた!」
恭花さんも着替え終わってポーズをとってくれた。恭花のは美しく見える。そしてとても似合っていた。そして…私はどうかな…。
「えっと…できた!」
「おお!! 千代乃かわいい!!」
「本当、お世辞は言わないよ。本当にすごくかわいい。」
「あ、ありがとう…。嬉しいな。」
私はちょっとだけダンスをしてみた。うん、踊りにも支障はない。この季節なら丁度涼しい感じになりそう。
「新曲にぴったりだね! この衣装なら絶対に印象に残るよ!」
「印象も大事だからね。私も自信を持って舞台に立てるよ。」
「二人とも、ありがとう。」
私はえへへと笑いながらそれぞれの衣装を触って楽しんでいた。…デビューライブまで、あと五日。




