第四話 第十五部 デビューと笑顔
「それでね、こうドーンって!」
「あははは。学校で普通それやらないよね!」
「ふふっ。先生はユニークだよね。自分の学校にも似たような人っているんだよ。」
私たちはアイドルの話だけではなく、普段の学校についてもお話していた。自然と笑ってしまって面白いところは息が苦しくなるぐらいまで笑っていた。こんな楽しい出来事って今まであっただろうか。思い返してみると無かった気がする。だからこの人たちと出会えたことが本当に嬉しい。これからもずっと…アイドルとして…親友として…。
「お待たせしました。」
「キタキタッ!」
「落ち着きなさい。そんなはしゃぐことではないでしょ。」
「あははっ。」
私はこのやり取りに笑ってしまった。単純なことなのに笑ってしまう。それほど嬉しいからだ。
「千代乃ちゃん、本当に笑顔が多くなったね。」
「そうね。アイドルとしても一人の女性としても好印象だよ。」
「ありがとう。そうしてくれたのは二人のおかげだよ。」
私はニッコリと笑って二人を見た。全員の食べ物が来たところでそれぞれ食べ始めた。私は食べながらも楓と恭花さんと共に楽しくお話していた。そのお話は止まらず、食べ終えても数十分は続いていた。そして時間がかなりたっていたことに気づくと私たちは片付けてお店を出た。
「おいしかったわね。これで運動に力入れていかないと。」
「千代乃ちゃんも今日はたくさん食べたね。」
「だっておいしかったんだもん。」
私は笑いながら行きつけの運動場へと移動していく。服装を着るだけだが、ここでサイズがあっていなかったら家に帰ってすぐに直さないといけない。どうか全員合っていますように…。
「ついたー!」
「よし、それじゃあ個人運動場で着替えてみましょう。」
私たちはいつも借りている部屋に移動して荷物を置いた。私は袋を取り出してそれぞれの衣装を渡す。
「おお、これを着るのね!」
「すごいね! 色も分かれているね。」
「私なりにイメージカラーを意識して作ったの。それじゃあ…着てみようか。」
私は袋を開けて服を着始めた。楓も恭花さんも着替え始める。私の作った服が…アイドルに使うなんて…!




