第四話 第三部 デビューと乾杯
「すみません! 注文お願いします!」
楓が手をあげて店員を呼ぶ。そして各々が食べたいものを注文していく。誰もが違う種類を頼んでいたのでちょっぴり楽しみだった。そんな私はパスタを頼んでいた。
「クリームスパゲッティーか。いいですね。私はおなかが減っていたのでハンバーグたのんでしまいましたよ。」
「私もステーキですよ。」
「恭花さんやるぅ!」
私たちはそんな話をしながらドリンクバーを使って好きな飲み物を入れていた。楓は何か好きな飲み物を混ぜているように見える。なんだか罰ゲームのように思えるけどいたって顔は真剣だ。何かやらかすとは言えないけど…おいしいのかな…。
「よいっしょ。それじゃあ千代乃さん、乾杯のあいさつをお願いします。」
「え、ええっ!? 私がやるのですか。」
「頑張って、千代乃ちゃん。」
「あなたがリーダーですもの。」
私は戸惑いながらも右手にもった飲み物を上にあげた。それに合わせてほかの人たちも飲み物をしっかりと持ち始めた。
「それでは…ライブ成功を祈って…乾杯。」
「かんぱーい!」
皆がコップを出して当てていく。皆が私のほうに向かってやってきてくれてなんだか恥ずかしくなってきた。だけど、このメンバーでできるということがなによりもうれしかった。
「千代乃、うまくあいさつ出来てるじゃん。やっぱり礼儀正しい人は違うよね。」
「そ、そんなことないよ。」
「楓、それは私たちが礼儀正しくないように思えるわよ。」
「あ、ごめんごめん。自分のことを照らし合わせて見ただけだから。」
楓はワイワイと盛り上げるように楽しくやっていた。恭花さんにいたっては誰とでもすぐに仲良くなってお話している。うらやましいなあ、楽しくお話しができるのが。
「ねえ千代乃さん。今回初ライブということを考えてやっぱり緊張しています?」
「まあ、今からしちゃってますよ。こんな素晴らしい人たちとライブができるのですから。」
「ありがとう。」
私たちはにこやかに答えてお話を続けていった。このままずっとお話し続けたいぐらいだ。




