第三話 第十三部 ピュアとチャンス
「というか…私たちなんかでいいのですか?」
『全然いいわよ!』
私は手を震わせながら楓と恭花さんを見つめた。すると恭花さんが私のところに近づいてきた。
「いつなのか聞いてみて。」
「えっと…いつからなのですか?」
『えっとね、10月の22日、今から…一か月後だね。』
「い、一カ月ですか!?」
一カ月、それはあまりにも短いと思ってしまった。けど…二人の目つきは変わらない。決意をあらわにしている様子だった。ここまできたならもう…このチャンスを逃すわけにはいかない!!
「はい、やります!」
『りょーかい! それじゃあ一週間後、お昼に秋葉原の喫茶店で話し合いをしたいのだけどいいかな?』
「一週間後ですか?」
「私はいいよー!」
「私も予定空いてるわよ。というよりは開けたわ。」
「はい、大丈夫です!!」
『おっけー! それじゃあ一週間後、よろしくね!!』
「はい、ありがとうございました。」
『いえいえー。それじゃあ!』
紅音さんが電話を切った。私は震える手が抑えきれず、携帯をテーブルに置いてもカタカタと音をたててしまった。怖さとうれしさと…そしてやらなきゃいけない使命感に体を震わせていた。
「楓…恭花さん…。」
「やりたいに決まっているじゃない! 最高のパフォーマンスを見せてやろうよ!」
「私も精一杯ダンス教えられるように勉強するから。」
「二人ともありがとう…。」
私は思わず右手を前にだした。
「手、合わせていこう。」
「あ、それね!」
私の手の甲の上に楓が手をのせる。それに続いて恭花さんも置いてくれた。
「一ヶ月のライブ! 絶対成功させるよ!!」




