第三話 第十二部 ピュアと電話
ピロロロ
なんだろう、三人と会議している途中に電話がかかってきた。
『もしもし、千代乃ちゃん?』
「あれ? その声って…紅音さん?」
「うそっ!?」
私が電話に出るとなんと紅音さんから電話がかかってきた。たしかに電話番号も交換した記憶はあるけどまさか紅音さんからかけてくるなんて…。しかも素晴らしいタイミングだった。
『アイドル活動頑張っているみたいね。この前練習している所見たわよ。私もたまに使っているからね。』
「そ、そうだったんですか! じつは今メンバーの人たちと一緒にいて…。」
「本当? なら電話かわってくれる?」
私は突然のことに携帯をはずした。そしてまず楓に携帯を渡す。
「もしもし、旋風楓です。」
『アイリングの紅音です。よろしくね。』
「よろしくです! 私は音楽作ってます!」
「私にもかわってくれる?」
恭花さんが手を伸ばして楓から携帯を受け取る。
「夜桜恭花です。ダンスなど運動担当してます。」
『恭花ね。よろしく!』
挨拶が終わると私のところに携帯が戻ってきた。
「あの、実は相談がありまして。」
『何?』
「私たち、デビューのライブをどうしようかなと考えていて。」
『丁度よかった! 私たちのライブに一緒に出てくれないかなって誘おうと思っていたの!!』
「ほ、本当ですか!?」
あまりの出来事に私は大きな声をだしてしまった。恭花さんと楓が私を見る。まって、落ち着かなきゃ…。
『…やる?』