第三話 第九部 ピュアと仲間
「ち、千代乃ちゃん!?」
私は意識が朦朧としてきてフラフラしてしまった。やっぱり体力ないのに集中しすぎると限度があるのかな…それとも…。
「大丈夫だよ、気にしないで。」
「そうとはいってもね…。トレーニングしてるから体力はついたかなと思っていたけど…。まだまだ時間かかりそうね。」
「ごめん、私がみんなの足を引っ張っちゃって。」
「そんなこと無いわよ。千代乃は頑張っている。」
「そうだよそうだよ!」
励ましてくれる仲間が本当にうれしい。それだけで体力が戻ってきそうになる。私は再び立ち上がって二人の顔を見た。
「大丈夫、私やってみせるから。」
私が笑顔で答えると二人は納得した表情で私を見た。本当に嬉しくて…この仲間は一生大切にしていきたいと思った。
「さて、私たちもこのステップにとりかかろう!」
「はい!」
楓と恭花さんがステップを始める。ちょこっと変わっただけでこんなにも難易度が上がる。それでもひたむきに練習する二人の姿は本当にすごかった。私も…動けなくても二人の動きを見て少しずつでも覚えていかないと!
「いっちに! おととと、リズムおかしいわね。」
「あだだ、足が曲がらないよ!!」
二人とも辛そうなのに続けている…私と違うところはコレかもしれない。