第三話 第八部 ピュアとコツ
「いっちに、さんし! 千代乃、バランスバランス! 楓は動きが硬くなってるよ。」
「はい!」
私と楓は汗をかきながら一生懸命体を動かしていた。ステップのコツがなんとなくわかってきた気がするけど…どうもこの一部分だけ、足をクロスさせる部分がうまくいかない。というのも片足でバランスを取るのが難しい。体力持たせ続けるのは辛いし、バランスもリズムも崩れてしまう。集中すればうまくいくけどそれ以外のときは点でダメだ。
「恭花さんはコツつかんだみたいですね。」
「うん、バランスだけは自信あるからリズムだけ頑張ろうと思ったの。」
「ねえ見てみて!」
すると楓は一気にステップし始めた。バランスの良いステップと完璧なバランス感覚、まさにDVDで見ているのとまったく同じように見えた。
「すごいすごい!」
「ねえ、もう少しこうやって見たら。」
そういうと恭花さんはDVDを再生して次のステップをみせてくれた。そのステップは上半身をうまく使ったものだった。ここまでくると大変なものになってくるのかな…。
「えっと…こう?」
楓はそのステップをやってみた。しかしいざやってみると足と腕がうまくいってなかった。いきなりできたら本当にすごいんだけどね。
「うーん、難しいよ。」
「そりゃそうだようね。さて、私もやってみよう。」
そういって恭花さんもやってみた。しかし同じくうまくできていない。私も…ためしにだけやってみようかな?
「えっと…こうかな。」
タタンタンッ
「千代乃…すごい!!」
「本当ね…まさか一発でやってしまうとは。」
恭花さんと楓が驚いた顔で私のステップを見る。私的にはうまく出来てないような気がするけど、二人にはしっかりできてるように見えているらしい。というより…ステップたのしい!!
「ど、どう!!」
「すごいすごい! うまくできてるよ!!」
やった、上手くできている! よかった! …よかったけど…。
「つ、疲れる…。」




