第三話 第三部 ピュアと学校
「うーん。」
私は学校に着てまでずっと考えていた。お昼を友達と食べ終えると自分の机に戻ってアイドル名を考えていた。友達に聞くのもなんだか…、というよりはアイドルのことは極力内緒にしておきたい。何かのイベントで発表したい思いがある。
ピロロン
ん? メールが来た。学校だけどいったい誰だろう。
『楓でーす! もしかして千代乃さんも学校でアイドル名考えてます?』
あれ? もしかしてばれていた? と思うぐらいジャストタイミングだった。その通り考えていた。さて…どう返そうか。私はゆっくりとメールを返していく。楓は同じく考えているのかな…。
「ふーふふーん。」
早く千代乃ちゃんからメール来ないかな? 楽しみだな。
プープーピー!
メール来た来た! 千代乃はどんなこと考えているのかな?
『ご名答です。でもさっぱり、なかなか決まらないよ。』
わからなかったね。私も同じだけど。…そう簡単なことじゃないよね…。
「恭花! 何考えているの?」
「ちょっとあることを考えていたんだ!」
私はペンをユラユラと揺らしながらアイドル名を考えていた。うーん、いままで運動するときは頭で考えることはそんなに無かったけど…。こんなこと考えるなんて勉強より大変だ…。私にこんなことが本当にできるのだろうか。