第八話 第三十三部 フェスティバルと連携
「それじゃあいってみますよ!」
「はーい!」
私は勢いよく出入り口から出てくる。それに併せて紅音さんも戻ってくる。そしてハイタッチをしてステージ前へと移動していく。そして横からアリス、恭花さん、楓がやってくる。タイミング的には少しずれている。何度もやって皆が同時に集まるようにしなければ。
「もう一回おねがい!」
「了解! 私達もちょっと納得いかなかったから丁度良かった。」
もう一度練習するために定位置に戻る。だけどこれは何度も出来るわけではない。他の人たちもいるし時間に限りがある。だから…あと数回でしっかりとこのタイミングをつかまなければ。
「千代乃、コンディションはどう?」
「問題ないよ、万全。紅音は?」
「私はバッチリだよ。最高のライブにしましょう。」
「はい!」
私達は戻るときもハイタッチして戻っていく。皆との気持ちが一緒なら…今度こそ合うはず…!
「さてと、完璧に揃ったし。後は本番までゆっくりとして集中力を高めましょう。」
「はい!」
私達は数回の練習で完璧にこなせるようになった。これは私達の友情だけではない、アイリングの人たちとの厚い連携ができたからこそだと思う。だから…このライブは成功させる!