第八話 第二十八部 フェスティバルと夜のライブ
私達は夕方、夜になるまで多くのライブを見ていた。そして練習もし終えた私達はすぐに一日目のラストライブが行われる場所へと移動していった。私達が歌う場所はどんな感じになっているのだろうか。ステージの上の雰囲気…すごく気になって仕方がない。
「そうだ、紅音さん。あの会場のことなんだけど…どのくらいの人たちがやってくるのだろうね。」
「夜になるとさらにテンションが上がってくるからね。きっと…数万人とやってくるんじゃないの?」
紅音さんが淡々と答えている。そんな…たくさんの人たちがやってくるのだろうか。私達はあのライブで多少のことでは動じないだけの精神力はついたはず。でも…違う所もあるのだろうか。
「キャアアアアア!!!!」
遠くからすごい盛り上がりが聞こえてくる。やっぱり…これだけの人たちがやってきているのか。たしか最後は…『テイク・ラブ』ってグループだっけ?
「皆行くよ!!」
かなり多くの人たちがステージの上にいる。やっぱり18人という大きなグループは影響力が大きい。でも…これだけの人がいると…本当にすごいな。私達はたった四人であの大きなステージの上で…。
「千代乃、大丈夫だよ。私達たちならできるよ。」
「そうですね。お互いに頑張りましょう。」