第八話 第二十六部 フェスティバルと笑顔
「さあ、ついたよ! あれ? もしかしてステージの上って『チャイ』だよね?」
「あ、本当だ! かっこいい!!」
私達はセカンドステージに到着した。そこでは先ほどのメインステージほど大きくは無かったけど多くの人が見ていた。そしてその魅了しているのはあのダンス。派手ながらかわいらしさも持つあのダンスはかっこよさとかわいらしさが出ている。私達のメンバーの中でもあんなダンスは出来るのだろうか。
「アレは参考になるね。千代乃、いつかはあんなレベルになれるようにがんばりましょう。」
「そうだね。私も…もっと頑張らないと。」
ステージの上の一人の女の子がバク転しながら大技と思えるようなダンスをした。それだけでも観客席からは大きな声援が聞こえた。何か…やはりインパクトのあるものが絶対的に必要になってくる。今すぐは取り入れることができるかわからないけど…でも出来るものがあるはず。
「ねえ千代乃。」
楓が私の肩をポンポンと叩いていた。私は振り向くと楓は笑顔になっていた。
「皆すごいけど…私達には誰にも負けないものがあるよ。」
「負けないもの…。」
「笑顔!!」
「あ、アリス! 私が言おうとしてたこといわないでよ!」
笑顔…たしかに。自分たちが笑顔であること、そして皆を笑顔にさせることにだけは誰にも負けないと自身を持って言える。
「そうね。私達にはそれがあるわね。笑顔で行きましょう。」
「恭花さん…。うん!」
私達は笑顔という大きな武器をこれから貫いていけば…。そして…最高の笑顔を皆に届け続ければ!