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第八話 第十七部 フェスティバルともう少し
「本当に…皆すごいね!」
私達は発声練習を終えて新曲を練習していた。一味違う歌を歌えるようになった私達ははっきりと、そして力強い歌が歌えるようになっていた。
「でも…やっぱり楓はすごいよ。」
「うん、誰よりも歌にかける情熱がすごいのだもの。やっぱり音楽をやってきたことだけはあるよね。」
「私、楓みたいに歌上手くなりたい!」
「そんな、私なんて…。でも…そういってくれるのがすごく嬉しいよ。だから…もっと私も頑張る。歌としては誰よりも引っ張っていけるぐらいに!」
楓はすごく楽しそうに答えてくれていた。だからこそ私達はもっと頑張らないといけない。あともう少し…もう少しでフェスティバルが始まる。だから…この曲をしっかりと完成させなければ…!