第八話 第九部 フェスティバルと悩み
「うーん。」
「どうしたの楓。」
休憩中、楓が悩み始めた。この前スノーフェアリーの皆に色々と聞くことが出来たから当分心配事はないと思っていた。だけど楓が頭を抱えるほどの悩み…。
「何かあるなら協力するよ。」
恭花さんも声をかける。アリスも自然に近づき、話を聞こうとする。
「最近ね、新曲のよいフレーズが浮かばなくて。どうしても曲調が単調になったり今まで作ってきた曲と似ているものばかりが出てきて。」
「つまり全く新しいタイプの曲を作りたいの?」
「そう。それになにかインパクトのある…。ただ違う曲調だけじゃよい曲が作れないから…。」
作曲する人での悩み、しかも普段のアイドル活動もこなしていかなけばならない。私たちが協力できること…。何があるだろうか。
「それだったら…一緒にCDショップに行かない? あそこならいろんなジャンルの曲が聞けると思うから!」
アリスが大きな声で楓に聞いた。意外にもまともな返事が返ってきたことにまず驚いた。少し間が空き楓が反応する。
「それ、いいね!」
楓が嬉しそうな顔をしている。これならなんとか解決できるかな?
「それじゃあ食べ終えたらお店に行こう!」
恭花さんが声をかけて行くことが決まる。いい結果になるといいな。