160/295
第七話 第五十二部 クリスマスともっと上を
「ありがとーーーー!!」
優衣さんが声をかけると皆が出てくる。今日のライブでステージにたった人たち、私たちもステージの上に立つ。クリスマスライブの最後として皆で歌うことになる。そして周りが盛り上がると曲が流れる。これだけでも最高のライブだと分かるぐらいの堂々たるメンバーがそこにいた。
「こうやって歌えるのって嬉しいよね。」
「うん、皆楽しくできるのは嬉しいよ。」
「これからもっともっと、頑張ってね。私たちも応援しているから。」
紅音さんと話していると優衣さんが声をかけてくれた。そうだ、私たちはもっともっと上を目指さないといけない。それをこうやって優衣さんたちから直々に言われるのだから…目指すべきはもう決まっている。
「楓、恭花さん、アリス。頑張ろう!」
「おー!!」
「もちろんよ。」
「気合いれていくよー!」
三人とも上をめざすのに十分な気合が入っている。これなら…もっと上を…。