第七話 第四十六部 クリスマスとステージへ
「いぇーい!」
紅音さんの笑顔が皆の顔を笑顔にさせてくれる。他のメンバーも笑顔になって歌い、踊る。これがアイドル、アイリングの求めているアイドルというものがいまここで多くの人に伝わってきている。そしてこのライブの盛り上がり。さらには一体感。これほどまですごいライブは…ここでしか味わえない。だからこそ…最高に楽しむことが一番必要なことだ。
「サビ、もりあがっていこー!」
ハルミとアイリングのルナ、ユキノが声をかけあって盛り上げる。さすがこの四人のメンバーというべきか、この人たちでないと出来ないライブをみせている。そしてサビの盛り上がりがとんでもないことになっている。私たちは…この盛り上がりを見て体が震えている。そして…最高のライブに出会えていることがとてもうれしかった。
ジャーーン!
「ありがとう!!」
紅音さんが声をかけてまた盛り上げる。これがアイリング最高の舞台。そして…次はいよいよ私たちの出番がやってくる。私たちの…最高のライブ。みんなに見せるべき出番がやってきた。
「本当にありがとう! そして…次はね、私たちを見てアイドルを初めてくれた…本当に大切な仲間たち。そして…見れば必ず笑顔になれます! 私たちが自身をもって送る、ピュアプラチナです!」
大きな拍手と歓声が沸き起こる。入れ替わるように私たちは前へと進む。
「皆、いくよ!」
「おおー!」
紅音さんが戻ってくる。そして私は再びハイタッチする。
「最高の舞台だったよ! もう興奮が収まらない! 千代乃、楽しんで!」
「はい、紅音さん!」
私たちはステージへと姿を現した。目の前には多くの人たちが見ている。私たちが…ピュアプラチナとしての最高の舞台を…!