第七話 第四十二部 クリスマスと本番前
「衣装チェックどう?」
「私は問題ないわよ。」
「それにしてもすごいね! 会場はもう人、人だよ! 人だらけでめちゃくちゃ多いよ!」
「宇宙からも中継されているんだよ! 私楽しみで仕方がないよ。」
みんながテンションをあげてきている。私たちだけではなく周りの人たち皆がテンションをあげている。その中でもトップバッターであるルナさんはいつも見せない集中力を見せていた。一人で目をつむって集中している。そしてアイリングのメンバーもすぐ出番がやってくるために集中している。私たちはアイリングの次の出番。私たちも落ち着いていけば問題ない。あと一時間も切っている。たしかにそれだと集中するはずだ。
「千代乃、準備は大丈夫そう?」
「問題ありません。紅音さんたちはすごい集中力ですね。それに衣装がとてもかわいい!」
「ありがとう。集中するのは当たり前だもの。私たちの大きな舞台としてはここが初めてだから。ドームなんて誰もが経験できることじゃない。アイドルとしてだけでなくても良い人生経験になるわよ。」
「そうですね。私たちは…初めてまだ数か月なのにこんな場所にいていいのかなって思うぐらいですもの。」
「この世界はいつ有名になっていくか。そして変わっていくかはわからないものよ。だからここいられることをうれしく思っていいよ。」
「そうだね。アイリングもまだ一年たっていないのにここにいられることがすごいよ。それに今は人気になってきているから…。これからも応援しているよ。」
「もちろん私たちもよ。最高のライブにしましょう。」
「それは私たちもそのつもりだよ!」
私たちが話していると楓や恭花さん、アリスが後ろについてきて笑っている。紅音さんの後ろにもメンバーがそろっている。私たちは笑い合ってライブを成功させると誓い合った。そしてルナさんも成田さんも、スノーフェアリーのみんなも私たちのところにやってきた。ほかのグループも…皆。私たちは…最高のライブを見せるために集まった最高のアイドルグループたちだから。そして…皆を笑顔と感動であふれさせてみせる!