第七話 第四十部 クリスマスと私たち
「紅音さん、こんにちは!」
「あ! 千代乃! 今日は頑張ろうね!」
私たちは会場の総合控え室に移動するとアイリングの皆がいた。それ以外にもすでに集まっているグループがいた。そしてルナさんも目の前にいた。
「いよいよ今日ね。もう今日は朝からクリスマス気分でいる人たちがたくさんいたわよ。なんというか…リア充爆破!」
「ですよねっ! 私も宇宙から光線を発射するようにお願いします!」
またアリスとルナさんが盛り上がっている。でもこれでモチベーションは保つことができそうだ。
「ありがとうね千代乃。私、この音楽を作って何かわかったことがあるんだ。」
「楓?」
楓は突然私の顔を見て真剣に話し始めた。そして私の手をギュッと握る。
「一緒にいたからこそ…この音楽に出会えた。あの時一緒にあっていなかったら…。本当にありがとう! そして今すごく幸せだよ!」
「私も…あの時に声をかけてくれてすごく嬉しかったよ。楓がいなかったらこの曲は作れなかったよ。」
「私もよ。カラオケで声をかけられるなんて…まさかそんなことがあるとはね。でもその情熱が私を引っ張ってくれた。感謝だよ。」
「私も恭花さんにあの時声をかけることができてよかった。ダンスも恭花さんのおかげだし…私の体力もつくようになった。ありがとう。」
私たちはそれぞれ思いを伝え合った。そしてアリスがやって来る。
「私もあの時の様子を見ることが出来たのが奇跡だよ。ライブを見ることが出来て、それ以前にカラオケであんなに真剣に話している所を見れて…。私は一緒についていこうと思ったよ。」
「それを言うならアリスがいたからこそこの盛り上がりをつかむことができたし、アイドルというものをさらに知ることができた。」
思い思いをぶつけ、結果を出してきてここまでやってきた。私たちは自信をもってライブをすることができる。やれることはやってみせる。それが私たち、ピュアプラチナだから。