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第七話 第三十七部 クリスマスと意気込み
「よし、それじゃあいくよ!」
私たちはラストを飾るスノーフェアリーのライブ練習を見ていた。それは他のどのアイドルよりも輝いて楽しそうで…すごいものだった。私にアイドルという世界を教えてくれたのはアイリング、そしてアイドルのトップというものを教えてくれたピュアプラチナ。こんなすごいメンバーと一緒にライブが出来るのは一生のうちにあるかないか…無い方のが現実的かもしれない。でも今私たちはここにいる。アイドルが好きだからここにいる。
「こんなの見せられると…私たちも頑張らないとね!」
「うん。私たちにできることは全て出し切ろうね。」
「メイド代表として、がんばります!」
私たちはスノーフェアリーの歌とダンスを聞き続けた。それは…私たちがもっと頑張って欲しいと訴えかけているかのような。
「千代乃。私たちも頑張ろうね。」
「紅音さん。がんばりましょう…。」
私は紅音さんと共に見続けた。本当にすごい世界が…これから待っている!