第七話 第三十五部 クリスマスとステージ
「もう少しライトの明かりを白っぽくできますか?」
「了解!」
紅音さんもしっかりと指示をしていた。そして…今回の新曲。すごい。さすがはアイリング、今人気急上昇中なだけある。そして…私をアイドルの世界に連れてってくれたのだから本当にすごい人たちだ。私はその期待に答えていかなければいけない。重圧かもしれないけどしっかりとやっていかなければ…!
「おっけーです! ありがとうございました!」
アイリングが終わってこちらに戻ってくる。
「頑張ってね。千代乃。」
「ありがとうございます。すごかったです!」
私は紅音さんとハイタッチする。そして続々と他のメンバーもタッチしてくれる。後ろでは楓や恭花、アリスがハイタッチをしていた。この四人で…頑張っていくんだ!
「それではピュアプラチナの皆さん、よろしくお願いします!」
「はい!」
わたしたちは走ってステージの真ん中に移動した。こんなに広いなんて…。ここ全体に私たちの声とダンスが響いていく。最高のパフォーマンスを見せるために本番さながらでいこう!
「皆さん! こんばんは!」
私が声をだすと待っている人たちやスタッフの人たちがこんばんはと返してくれた。私はそれを聴いて落ち着くことができた。
「ピュアプラチナです! 今日。この舞台に立てたことがすっごく…嬉しいです! そして…アイドルが大好きで大好きで…大好きなんです!!」
私が訴えかけると大きな拍手が沸いた。…すごく嬉しい。ちゃんと私の思いを分かってくれるなんて。頑張ってみせる!
「それでは新曲です!」
私たちはポーズをとる。そして…曲が流れるのを待つ。ここからが本番だ…!