第七話 第二十九部 クリスマスとスノーフェアリー
「えっ……。」
「スノーフェアリーの皆さん…。」
私と紅音は驚きを隠せなかった。今アイドルの中では一番人気だといわれるほどのグループ、スノーフェアリーのメンバーが声をかけてくれた。まさか…全員に会えるなんて。
「君が紅音ちゃんね、よろしく。ライブ見たけれどとても良かったわよ。特に四人そろって歌う所はまとまっていて良かったわ。」
「あ、ありがとうございます!」
あの紅音さんが緊張しながらも喜びをあらわにして挨拶している。それほど影響力のあるアイドル、スノーフェアリー。もちろん優衣さんだけではない。
「あ、千代乃ちゃんだ! かわいいね。」
「あ、ありがとうございます…。でも香澄さんの方が可愛いですよ。」
「えへへっ! 皆かわいいのっ!」
「ごめんなさいね。いつも香澄はこのテンションなの。でもとても良い子だから気にしないでね。」
「あ…泉久美さん…。どうもです。」
私はメンバーの香澄さんと久美さんとお話することができた。それだけでもかなり緊張するし嬉しさがこみ上げてきた。そして…優衣さんが近づいてくる。
「君が千代乃ちゃん?」
「あ、はい。そうです。」
「よろしくね。四人とも個性があって面白いわね。」
「あ、ありがとうございます。」
私が挨拶をしていると楓や恭花さん、アリスが戻ってきた。そして…皆がそろって挨拶をする。
「やっぱり…良いメンバーよね。これからもっと活躍していくと思うわよ。頑張ってね。」
「は、はい!」
スノーフェアリーの人たちに期待されていた。そして…紅音さんたちのアイリングも期待されている…。その期待に私たちは答えていかなければ…!