第七話 第二十八部 クリスマスとすごい人
「あれ? アイリングと…ピュアプラチナね!」
「なっ…成田真由美さんっ!」
「こんにちは。ソロデビューおめでとう御座います。」
私と紅音は真由美さんに挨拶をした。あの「ティアラ」という有名なアイドルから卒業してのソロデビュー。そのティアラのメンバーもここにはいた。
「ありがとう。紅音とはこれで三度めのライブよね。そして…千代乃とは始めてのライブ。」
「私の名前…知っているのですか?」
「もちろん。アイドル仲間の中でも人気になっているわよ。」
「あ、ありがとうです…。」
私が挨拶をしていると後ろから恭花さんが入ってきた。いったい何なんだろうか。
「あのっ、私今までずっとファンで…。その…一緒にライブができることをすごく誇りに思います。」
「あら、恭花ね。ダンスすごく良かったわよ。今度一緒に踊ってくれないかしら?」
「ぜ、ぜひ!」
恭花さんがいままでファンだったアイドル。これほどすごい人たちと一緒にライブできるなんて…。夢が叶ったかのようだった。
「あああっ! ルナさん!」
「あら、ありる…。いや、違ったわね。アリス!」
「あなたのメイド服ライブを見てメイド始めたのですっ! それで今…一緒にライブをするところまで!」
「夢を叶えたのね。手紙で何度も送られていたから、ちょっと気になっていたのよ。よろしくね。」
アリスはアリスであのルナさんとお話している…楓は…ティアラの所に?
「久しぶり! 舞!」
「楓! まさかアイドルで一緒になるときがくるなんて!」
「小学校以来だよね! 音楽にかかわること続けていたんだね。」
「うん…歌はあの時より上手くなっているから…!」
あそこでは楓の昔の友達とお話しているのかな…。それぞれ…こういう人たちと出会えることが最高なのだろう。
「やっほー真由美。それと千代乃と紅音だっけ?」
「あ、優衣さん。」
私たちは振り返ると棚橋優衣さんがいた。そして…泉久美さんや宇野香澄さん。スノーフェアリーのメンバーが目の前に…。