第七話 第二十六部 クリスマスと見える
ジャーーン
「………最高だね。」
「すごいね、すごいね!」
「こんな出来はいままでなかったわよね。ダンスも歌も完璧に近い。」
「なによりも気持ちがこもっていて…すごくいいよね!」
私たちは自画自賛するようにこの曲とダンス、それに衣装。さらには私たちの絆の強さに驚いていた。そして…喜び合っていた。こんな出来の良いものはいままでにない。他のアイドルたちのも見ていてもそう簡単に見つかるようなものじゃない。私たちだからこそできる…最高の舞台が…!
「今ね…少し見えた気がしたんだ。」
私は…確かに見えた。はっきりと…少しの時間だったけど。
「何が?」
「私たちが…大きな開場で皆を喜ばせているのを。」
それを聞くと皆はニッコリと笑ってこっちを見てくれた。そうだ、私たちは…この仲間にめぐり合えたからアイドルをすることができる。そして…この仲間だからこそ最高の舞台へといける。この出会いを大切に…そして…ずっと。
「よし、もっと気合いれて練習するよ!」
「うん! 千代乃、頑張ろうね!」
「それじゃあもう少し細かい部分を突き詰めていくよ!」
「もりあがっていくよー! おー!」