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第七話 第二十部 クリスマスと協力
「ワンツーワンツー! 千代乃、もっとステップのリズム正確に。」
「はいっ。」
タタンタンタン
私たちはダンスの復習をする。これまでの中で難易度の高い物や経験の無いものが取り込まれていて難しい。このまま午前中の練習が終わると午後に歌の練習、そして明日はダンスと歌を含めた総合的な練習になる。本当に今日と明日で出来るようになるのだろうか。いや、やらなきゃいけないんだ。
「アリス、もう少しおちついて!」
「すみません!」
「楓! もっとキビキビと!」
「きょ、恭花ちゃん、今日厳しいよ!」
「だってそうでもしないといけないでしょ!」
「そ、そうだけど!」
私たちは恭花さんの厳しいメニューをこなしていく。こんなに難しいだなんて。私たちの想像をはるかに超えたメニューは私たちを体力的にも精神的にもつかれさせていた。しかしもっと疲れているのは恭花さんだ。ダンスを考案してプレッシャーという中でも戦っているんだ。私たちは…それを支えていくためにもここでしっかりと決め手行かなければ。