第七話 第十五部 クリスマスとおにぎり
「皆、覚えてきた? 私はもちろん覚えてきたけど。」
「準備大丈夫です。」
「そりゃ私がセンターの曲だからね。ダンスも準備してきたよ。」
「さすが恭花! やっるぅ!」
私たちは二人のセンター曲のための準備をしていた。ダンスも踊れる服装にしてマイクも準備する。特に楓と恭花さんは気合を入れている。二人のセンター曲なだけある。
「さてと…私と恭花さんのセンターだから頑張るぞー!」
「えへへ。まさか自分のセンター曲が出来るなんて…。」
「私も全力でサポートするよ! 宇宙と交信しながら…。ピピピ。」
「あははっ! それじゃあ…今日はよろしくね!」
私は元気良く挨拶をする。そして皆が練習する準備を終えて練習が始まった。その表情は真剣そのものだ。私も…気持ちなら負けない!
「それじゃあ休憩入るねー!」
「ふぅ…。今日はけっこう厳しいね。」
私たちはお昼休憩に入る準備をした。楓の曲も恭花さんの曲もけっこう動いたり楽しい曲だったりするから体力的にはかなり消耗する曲になりそうだ。でも…これをこなしていかなければ。練習でこれだけ出来るのだから本番だって!
「あ、皆に差し入れ!」
アリスがカバンの中から箱を取り出した。そしてあけると中にはおにぎりが入っていた。まさかアリスが作ったのかな?
「私とメイド喫茶の仲間たちで作ったの!」
「おお! ありがとうね!」
「これなら体力つきそうね!」
「ありがとうねアリス。」
私たちはおにぎりを取って食べ始めた。もちろんアリスも食べている。美味しい。これは梅の味がする。これを食べれば午後の練習も頑張れそうだ…!