第七話 第十四部 クリスマスとそれぞれ
「こんばんは。皆、考えてきた?」
私たちは数日後の夜にパソコンを使った通話をし始めた。今日が歌詞の案提出日。皆うまく決まっていると良いけど。
「まず千代乃から。できた?」
「うん、このファイルだから受け取ってね。」
私はパソコンからファイルを送った。それぞれ受け取ると歌詞を見始めた。皆黙ってみている。大丈夫なのかな…。
「うん、良い感じだね!」
「千代乃らしいね。」
「ありがとう…。すこしホッとしたよ。」
「それじゃあ私!」
楓もファイルを送ってきた。それに続いて恭花さんもアリスもファイルを送る。内容はどれも良いものばかりだった。このままなら良い歌詞が作れそうだ。
「お疲れ! それじゃあこれを元にして曲を作るね。それと…それぞれセンターの曲も完成したよ。」
「おお! 完成したのね!」
「早く聞きたいね!」
恭花さんがセンターの曲と楓がセンターの曲が出来上がったみたい。私たちはすぐに聞く準備をし始めた。まだ実際に歌ったことがないからどんな歌い方にするかも考えながらにならないといけない。そう考えると相当難しいということがわかる。いや、でもいままでだってそれをやってきたんだ。大丈夫、私たちならできる。
「それじゃあ、明日集合した時には合わせられるようにしっかり聞いておいてね。」
「はーい!」
私たちはそれぞれ電話を切って音楽を聴く準備をした。明日の総合練習の時にはもうダンスも歌のあわせも入る。それだけ集中していかないと…大変な世界だから。クリスマスライブに出るぐらいだから本当に頑張らないと。