第七話 第十二部 クリスマスと個性
「ねえ…次の新曲なんだけど、二曲はそれぞれ楓と恭花さんのセンター曲だよね。」
「そうだね。いよいよ私のセンター曲かぁ…。」
「イエーイ! これを待ってたよ!」
私たちは次の曲に関してお話しをしていた。あの映像を見ると本当にクリスマスライブがすごいということが分かった。でも…今の私たちならできる…頑張れる!
「それとね…私たちのそれぞれの個性を象徴した曲を一曲作りたいって思っているの。」
「それぞれの個性?」
私の意見に楓が反応してくれた。私は考えていたことを話し始めた。
「うん。私のこと、楓のことや恭花さんのこと。そしてアリスのことをまとめたような曲を作りたいの。これが私たちっていう曲。」
「私たちだという曲…いいね。」
「とても良い意見だと思うよ。」
「私も賛成! 私たちが一緒だという証拠にもなるからね!」
「それなら…私も頑張って曲作らないとね! やりがいがある…最高の曲を!」
「それじゃあ…皆、それぞれのやることに取り掛かっていこう! 今日は基本練習だけにしていこう。」
「はい!」
私は皆に声をかけて指示を出していく。私もリーダーという立ち居地だから皆をまとめていかなければならない。そのためには私も…皆も頑張らなければいけない。
「皆、がんばっていこう!」
「おー!」
このまとまりがあれば…ずっとアイドルを続けていられるかもしれない。もしいつかアイドルを引退したとしても…私たちとの関わりはずっと続いていくだろう。そのためには今を楽しまなければ!