第七話 第六部 クリスマスと倒れる
「……ということだけど…大丈夫?」
「もちろん!」
「大丈夫よ。」
「私だって大丈夫!」
私は紅音さんに言われたことをそれぞれ報告していった。しかし皆、理解してくれて嬉しい。そしてなによりもやる気がすごかった。私も…これについていかないと!
「それじゃあ! 今日から練習だね!」
私たちは今までのおさらいと、さらに自分たちの体力とスキルをあげるための練習をすることになった。これから…きつくなるけど頑張っていかないと!
「ふぅ……。」
私たちはダンス練習を終えて休憩をしていた。でも休憩する場所までいくほどの体力が残っていなかった。足が…うごかない。
「どうしたの千代乃?」
「ごめん…飲み物取ってきてくれないかな。」
楓が飲み物を持ってきてくれる。アリスもタオルを持ってきてくれた。
「どうぞー。」
「大丈夫?」
「うん、ちょっと疲れちゃったかも。」
私は飲み物を飲んでタオルで汗を拭いた。あれ…頭がクラクラする…。それに前がぼやけて…。
バタッ
「ちょっ…千代乃!?」
「きょ、恭花さん! 千代乃がっ!」
「千代乃!? 大丈夫!? 今すぐ医務室連れて行くからね!」
私は何か叫んでいる声は聞こえてきたけど何を言っているのか分からず、それに答えることができなかった。体がふわりと浮く。あれ…私どうしちゃったんだろう…たしか練習中に倒れて…。