第七話 第一部 クリスマスと企画
「ふぅ…お疲れ様でした!」
私たちは文化祭ライブを全て終え、ありるのメイド喫茶で打ち上げをしていた。数人のメイドさんたちも私たちのことを応援してくれていた。私は飲み物を飲んで皆を楽しんでいた。でも…一つ伝えなきゃいけないことがあった。大きなイベント、しかしいきなりにしては大きすぎるイベントだった。
「ねえ、一つお話したいことがあるんだ。重要なこと。」
「いいよいいよー!」
「なんか深刻そうな顔ね。相当重要なことみたいだね。」
「皆、ちょっと重要なお話があるから四人だけにしてくれる? そっちで盛り上がってていいから。」
ありるが他のメイドの人に声をかけて場所を移動させてくれた。私はカバンの中から企画書を取り出した。
「あのね…。私たちに大きなイベントのお誘いが来たの。でもね…本当に大きなイベントだよ。」
それを聞いて楓はワクワクした顔、恭花さんはすぐに真剣なまなざし。そしてアリスはペンを取り出した。
「これ…。クリスマス、全国アイドル集合って番組。」
「うっそ!! 本当にそんなお誘いがきたの!?」
「もしかして…アイリングの人たちから?」
私はその言葉にうなづいた。紅音さんたちのアイリングが出るということで私たちにもお誘いがかかっていた。紅音さんがそれを教えてくれた。まさか私たちがそんな所に呼ばれるなんて。
「ってことはあの有名なアイドルたちがたくさんやって来るの!?」
アリスが嬉しそうな顔で私に尋ねる。私はそれにうなずく。そりゃもちろん、今大人気のアイドルグループや売れているアイドルたちがたくさんやってくる。ソロだって大人数だってやって来る。そんな中で私たちが呼ばれる…なんてことなんだろうか。
「もちろん…。」
「「「出るよ!」」」
皆の答えは私の予想していた通りだった。となるとイベントに向けて新曲を作っていかないと。ここからが…本当のアイドル生活の勝負するところだ!